美浜町レイクセンターで運航している遊覧船「エコクルーズ」は三方五湖の久々子湖と水月湖を巡る電池推進遊覧船です。

その大きな特徴は、動力をレイクセンターと船体に設置された太陽光発電、そして再生可能エネルギーの商用電源でまかなっているところです。これにより、従来のガソリン船と異なり、二酸化炭素を全く排出せず、排ガスで湖を汚すことのない、環境に配慮した船となっています。

また、電力駆動は船の揺れも軽減されるため、乗り心地も静かです。エコクルーズのツアーでは、添乗するガイドから三方五湖の自然や歴史を詳しく学ぶことができます。ガイドの内容は定型文にならないよう、その時々の天候や湖の様子などに合わせたもので、何度乗船しても新鮮な気持ちでクルーズを堪能できるよう工夫されています。

そしてツアーの見どころが、久々子湖と水月湖を繋ぐ浦見川。普段はなかなか通れないこの川では、豊かな自然や生き物たちを観察でき、まるでジャングルの中を進んでいるかのような独特な雰囲気を堪能できます。

美浜町レイクセンターの熊谷さんは「子どもたちをはじめ、多くの人がエコクルーズを通して、湖の自然を体感することで、環境への関心を高めるきっかけになってほしい」と意気込みます。