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2023年6月度 福井テレビ番組審議会
<議題>
「私たちインドから来ました」~15人が起こした小さな奇跡~
放送期間/
2023年5月30日(火)深夜0時25分~1時20分
2023年6月10日(土)午後6時00分~6時55分
<審議概要>
・日本の現状を示しているような番組で、介護や親を大事にするといった意味合いをしっかりと見させてもらった。
・子供と離れ離れになりながらも、日本に単身で勤めに行くということをどう思っているのか、家族ビザが下りない日本になぜわざわざ行かざるを得ないのかというところを、インドの家族にも聞けたら良かった。
・インドの人たちの人物像を描いたヒューマンドラマとして優れた番組だった。
・「優秀な人たち」「才女」といった言葉の使い方が気になった。
・家族帯同のためになぜ資格が必要なのかというところで、資格が必要だということは説明されているが、どういう理由で今そういう制度になっているのかという説明が欲しかった。
・「欧米に比べ経済が停滞している日本は、制度だけではなく賃金面の魅力も劣っている」というナレーションがあったが、ちょっと大雑把な感じがした。
・介護の現場はもちろん、日本での住まいや、職場や休日の様子、地域の人との関わりなど細部に至るまで取材し、さらには故郷インドまで取材に出ており、知らなかったことを番組を通して知ることができた。
・介護の世界の人材不足は、実は教育界にも言えることで、教育界にも外国の方が入ってくる時代も来るのではと感じた。
・随所に勝山市の自然や、その美しさ、福井市の桜の映像など、福井の美しさ良さを発信していた。
・ストーリー構成がしっかりしていて、彼女たちの仕事、日常生活、専門家の意見を入れて、まとまり良く感情を揺さぶる作りだった。
・給料や待遇など、労働条件がどうなのかという部分に突っ込んで欲しかった。
・人口14億、平均年齢が28歳というインドの方たちが現地でどのような生活を送っているのか知りたかった。
・家族ビザについて、ドイツはどのような経緯で可能になっているのか知りたかった。
・サブタイトルの「15人が起こした小さな奇跡」とは何だろうと思って見ていたが、最後まで奇跡というのが具体的に何を指しているのかが分からないままだった。
・子供を置いて5年も働きに出るという選択をして、お金を稼ぎに来ているのに、お金の話をせずに綺麗にまとめてしまったのが気になった。
・福井県勝山市の話だというのを地図も載せて繰り返し入れていたところに、県内ではなく外向きな感じを受けた。
・外国人労働者の受け入れ増が課題となる中、受け入れ枠の拡大、在留期限延長等の待遇改善をはじめとする対策について国の有識者会合で検討している最中で、タイミングも良く問題点の着目もよかった。
・今回の勝山の事例が奇跡的な内容だということをわかりやすく説明しないと、表題が何を指しているのかが分かりにくい。
・在留資格の職種、技能実習生との違い、滞在期限、家族帯同の是非等、どこに問題があるかということをまとめて欲しかった。
・国で労働者受け入れ制度の改善を協議している今こそ、系列局等での放送を通じて広く世間に訴えかけて欲しい。
・長期密着や海外取材など、ここ数年思うようにいかなかったドキュメンタリー制作ができたことは非常に感慨深い。
・生々しいところや説明が難しいところを避けて、きれいにまとめた感じがした。