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「毎晩、爆撃で眠れない」「ミカン5個で8200円」パレスチナの現状に理解を 現地の住民とビデオ通話 福井市内で交流会
イスラエルとパレスチナでは紛争が続いています。2023年10月、パレスチナ自治区のガザ地区で戦闘が始まり、これまでに4万人以上が死亡したといわれています。このパレスチナ問題の現状などについて県民に知ってもらおうと4日、交流会が開かれました。
この催しは、2024年7月に発足した「パレスチナを想う会ふくい」が初めて開催しました。一般開放された会場にはパレスチナに関する本が並べられ、訪れた人たちが紛争の現状について学んでいました。
また、紛争の中で生きる人の思いが綴られた詩の朗読なども行われました。
会を運営する中西レミナさんは「報道だけでは表面的なことしかわからないので、話し合って深いところまで知ってもらったり、自分で主体的に動いてできることを見つけてもらいたい」としています。
中西さんは、SNSでパレスチナについて情報発信をしていたところ、パレスチナ自治区ガザ地区に住む男性からメッセージが届き、以来、パレスチナの現状を伝えるために交流を続けています。4日の交流会ではこの男性とビデオ通話をする時間も設けられ、参加した人たちが言葉を交わしました。
通話時間はわずかでしたが、その後、ガザ地区では毎晩、爆撃があり眠れないことや、物価が上がりミカンが5個8200円で売られていることなど、苦しい生活の様子が伝えられました。
参加した人は「いままで全く知らなくても生の声を交わして顔を見ると『あの人どうしているかな』と思う第一歩となるので、非常に大事なことだったと思う」「毎日が爆撃だから…パレスチナを応援したい気持ちがある」などと話していました。
「パレスチナを想う会ふくい」では今後も交流会を開き、より多くの県民にパレスチナを知ってもらう機会を作りたいとしています。
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