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「4万年前の地球環境」が「年縞」の最新研究で判明 地磁気移動で地球全域でオーロラ 福井県年縞博物館で特別展
2024.10.16 11:55
水月湖の年縞の最新研究で、新たに分かってきた4万年前の地球をテーマにした特別展が年縞博物館で始まりました。
4万年前の地球は、ナウマンゾウが闊歩しネアンデルタール人が絶滅したとされる時期で、水月湖の年縞研究で当時の地球環境が分かってきました。
北川淳子学芸員は「地磁気極の大きな移動があったことが水月湖の年縞で詳細に分かってきた」と話します。
現在はS極が北極、N極が南極にありますが、そのS極やN極が北や南から外れて大きく移動し、元に戻ってくる時代があります。年縞の最新研究から、約4万年前に移動が2回あったことが新たに判明しました。会場には、そのときのS極の動きを分かりやすく示した地球儀も展示されています。
この移動期間は、地球の磁場が弱まりオーロラが地球全域で見られた可能性があり、オーロラの写真からは、ナウマンゾウやネアンデルタール人が見上げた夜空に思いをはせることができます。
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