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元アイドルなど個性豊かな若手コントユニット「タスサン」大舞台に向け練習が佳境 福井メトロ劇場で14日公演
福井で結成した平均年齢20代の若手コントユニットが、9月14日に行われる公演を前に新作コントネタの最終調整に入っています。結成には福井の芸術文化の発展にかける思いがありました。
福井市内の体育館会議室で行われていたのは、福井を拠点に活動するコントユニット「タスサン」の新作コントの練習です。
3人組のタスサンは、若者の地域チャレンジを応援する県の取り組み「エキセントリック・カレッジふくい」を機に、2023年に発足したユニットで、県内外で公演などを行っていて、14日にも公演を控えています。
メンバーは、脚本と演出を手掛ける福井市出身のカサマツさん。同じく福井市出身の
シンガーソングライターリクさん。そして、大阪府出身の元アイドルもりゆかさんです。
リクさんは「(タスサンは)個性豊かな三人組。いろんな色どりを放つ可能性があるユニット」と話します。
カサマツさんはコントを始めた理由について「福井ではあまり前例がなく、やれることが多いと思った」と話します。
舞台に選んだのは福井市にある映画館「福井メトロ劇場」です。福井メトロ劇場は、カサマツさんが多くの映像文化に触れた思い入れのある場所でもあります。
「映画を見るたびに同年代の若者の姿を見ないことが残念で、このままでは福井の芸術文化が廃れてしまうのではないかと危機感があった」とカサマツさんは話します。
3人のこれまでの公演の中でメトロ劇場は一番大きな舞台で、運営費はクラウドファンディングで支援を募り、目標金額の80万円を達成しました。
他県と比べて福井は芸術文化に親しむ機会が少なく、その流れを変えていきたいとカサマツさんは意気込みます。
カサマツさん:
「行政が決めた観光策などだけをやっていてもつまらない。無意味だと感じることほど人は感情を動かしやすい。感情を育むような場所を作れたら」
福井で生まれたコントユニット「タスサン」は、福井の芸術文化をどう彩っていくのか。公演は9月14日に福井メトロ劇場で行われます。
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