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敦賀原発2号機 原子力規制委が「新基準に不適合」を事実上了承 日本原電社長との面談後に最終判断
日本原電の敦賀原発2号機について、敷地内の断層が「活断層」かどうかの議論が大詰めを迎えています。31日に開かれた国の原子力規制委員会で、先日、審査チームが出した「活断層の可能性が否定出来ず、新規制基準には適合しない」という結論が事実上、了承されました。ただ、再稼働を認めないかどうかは日本原電の社長と意見交換会を行った上で判断するとしました。
31日に開かれた原子力規制委員会の定例会合では、日本原電敦賀2号機の原子炉真下の断層の審査結果について審議し、再稼働を認可するかどうか話し合われました。
まず審査チームが、敦賀2号機の敷地内の断層が「活断層」である可能性を否定出来ないとして「新規制基準に適合しているとは認められない」という調査結果を報告しました。
これに対し委員から反論はなく、審査チームの判断は事実上了承されました。ただ、原電側が追加調査の実施などを求めていることから、日本原電の社長と意見交換する場を改めて設け、その結果を踏まえた上で委員会としての判断を出すとしました。
原子力規制委員会の山中委員長は「(審査チームの判断に)委員みんなが合意した。区切りの判断を付けるときには、原電の社長の考えを改めて確認した上で、最終判断をしたい」と話しました。
意見交換会は8月2日に開かれますが、原子力規制委員会は審査会合の結論を追認する考えを示していて、新しい規制基準の元では初めて再稼働を認めない公算が大きくなっています。
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