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生き残りをかけて!コンビニ「オレンジボックス」がスーパー並みの低価格で生鮮品を充実 競争力アップでリニューアル【福井】
福井県内でコンビニエンスストア「オレンジボックス」を展開する大津屋が、大手スーパーやドラッグストアとの差別化を図ろうと価格や品揃えをリニューアルしました。地域の人に愛される独自のコンビニチェーンを目指します。
県内に12店舗を展開する「オレンジボックス」は、コンビニエンスストアでありながら、店内調理の充実、惣菜の量り売りのほか、イートインスペースが設けられているのが特徴です。
しかし近年、大手スーパーやドラッグストアとの競争が激化する中で、オレンジボックスを展開する大津屋は商品の価格や品揃えを見直しました。
今回のリニューアルで大きく変わったのが価格です。例えばモヤシは、これまで60円前後で販売していましたが、リニューアル後は半分ほどの価格に抑え、スーパー並みの価格を実現しています。卵はこれまで10個入りで298円だったのを、税抜き199円で販売しています。大津屋の担当者は「最近、ドラッグストアやスーパーマーケットが増えてきたので、従来のコンビニ価格では厳しかった」とリニューアルのきっかけを強調します。
また、刺身などコンビニにはないような生鮮食品も並び、地元産のナシを仕入れるなど、果物の種類も豊富に取り揃えています。
大津屋は、中小の商店主が経営の自主性を保ちながら仕入れを共同で行うボランタリーチェーンの大手、全日本食品が運営する「全日食チェーン」に加盟し、割高なコンビニ価格ではなく、より手ごろなスーパー並みの価格で食品や生鮮食品などを客に提供できるようになりました。
さらに、今回のリニューアルで初めて特売コーナーを設置し、消費者にとっていま何が一番安いかが一目で分かるようになっています。
大津屋の担当者は「店内調理の弁当やおにぎりをおいしいと感じてもらいながら、食品や飲料もスーパーマーケット代わりに買えると感じてほしい」と話しています。
今回、大津屋が加盟した全日食チェーンは、全国レベルで市場調査し消費者のニーズを把握していて、そのノウハウを「オレンジボックス」にも生かし、より生活に密着した品揃えが実現できました。
買い物客からは「安くなった気がする。近くて自分が食べたいものがあり、ある程度値段が安いところが良い」「安いと思うし、コンビニで買うよりはここに来る。お惣菜を買った後、2軒まわらなくていい」などの声が聞かれました。
オレンジボックスでは今後、より地元に愛される独自のコンビニを目指そうと、地元のスイーツや食品を中心に、さらに品数を増やしていきたいとしています。
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