竜王戦“あわら対局” 藤井七冠と佐々木八段の“勝負めし” 選ばれた店にさっそくファンが 【福井】|ニュース|福井テレビ

ニュース

  • ホーム
  • ニュース
  • 竜王戦“あわら対局” 藤井七冠と佐々木八段の“勝負めし” 選ばれた店にさっそくファンが 【福井】

ニュース

県内のニュース

竜王戦“あわら対局” 藤井七冠と佐々木八段の“勝負めし” 選ばれた店にさっそくファンが 【福井】

2024.10.21 18:45

あわら市で行われた竜王戦・七番勝負の第2局は20日、挑戦者の佐々木勇気八段が4連覇を目指す藤井聡太七冠に勝ち、シリーズの成績を1勝1敗としました。勝負の2日間、注目されたのは対局で棋士が食べる勝負めしです。選ばれた店は活気にあふれました。
  
竜王戦から一夜明けた21日、対局を終えた藤井聡太七冠と佐々木勇気八段が、あわら市の芦湯(あしゆ)に姿を見せました。

佐々木八段は「気持ちいいです」と話し、藤井七冠は「実際に来てみると予想以上にあたたかく歓迎してもらった」とあわらでの滞在を振り返りました。
  
19日に幕を明けた竜王戦・第2局。壁一面に竜がデザインされた対局室に姿を現したのは、4連覇を狙い第1局を制した藤井聡太七冠です。
    
挑戦者は、初のタイトルを目指す佐々木勇気八段。8年前、デビューから29連勝中だった藤井七冠を破った因縁の相手です。
 
対局が始まった頃、福井市と敦賀市では対局の様子を楽しめるパブリックビューイングが行われました。

さらに会場では、対局する2人に事前にメニューが示された4種類の“勝負おやつ”が無料で振る舞われました。
 
その一つが、JR芦原温泉駅のすぐ近くに店を構える「みやび」のフルーツサンドとパイナップルのフルーツ大福のセットで、佐々木八段が対局中に何度も選んだ勝負おやつです。
 
佐々木八段は「どれもおいしかったが餅がけっこう好きなので大福はペロリと食べた」と話していました。
  
パブリックビューイング会場で振る舞われたこの大福を食べた人は「勝負めしのパンフレットを見ていたが、店に食べにいきたいと思っていたものだったので(食べられて)すごくうれしい」おいしかった。藤井七冠にも食べてもらいたい」などと話してい
ました。
 
一方、芦原温泉駅前で開かれていた食のイベントでは、佐々木八段が選んだ、あのフルーツサンドと大福の店「みやび」に行列ができ、さっそく“勝負おやつ”に選ばれた効果が出ていました。
   
会場を訪れていた人は「ニュースなどで見ている有名な棋士だと知っていた。せっかく北陸新幹線も開通したので、観光客が来て盛り上がってくれたらうれしい」と話していました。
  
そしてもう一つ、注目されていたのが“勝負めし”です。1日目に藤井7冠が選んだのは おろし蕎麦と天丼のセットでした。
 
藤井七冠に「大根おろしの辛味が強いことに驚いた。いままで食べてきたそばと違って、本場の味を楽しめた」と言わしめたおろしそばを提供したのは、創業98年の「越前そば処福乃家」です。
 
おろしそばは、あわら市産の辛味大根のしぼり汁がアクセントになっているということで、田島アナウンサーが実際に食べてみると「後からすごく辛味がガツンと来た!鼻を辛味が抜けていきます」と、あまりの辛さに涙目になっていました。
 
店には県外から訪れた藤井七冠ファンの姿もありました。
 
東京都出身の男性が食べてみると…「おいしいが辛い。初めて食べた。辛味度数100でいうなら100に近いです」と辛味にノックアウトされた様子。

藤井七冠を追いかけて全国を渡り歩いているという東京の女は「金沢まで来ることはあっても、そこから先にはなかなか行くことはなかったが、北陸新幹線のおかげ」と話します。
 
県外から来た将棋ファンにとって、勝負めしのメニューブックは旅を楽しむ大きなツールになっていました。
 
女性は「勝負めしに選ばれた数日後に販売するケースが多いけど、私たちは翌日に帰ることが多いので、メニューがあるだけで将棋も旅も楽しめる」とメニューブックの活用法を語ってくれました。
 
今回の対局での“勝負めし”の注目ポイントは2人とも越前そばを食べたことです。また、佐々木八段は午前と午後の2回、二日間であわせて4回のおやつに、すべてフルーツ大福を選びました。
 
今回、藤井七冠の“勝負めし”に選ばれた「越前そば処福乃家」の寺尾毅店主は「ありがたい。これでまたあわら温泉が盛り上がってほしい。北陸はがんばっていると知ってもらう意味でも、これをきっかけに色んなところから観光客が訪れてくれれば」と希望を口にします。
    
あわら対局は佐々木八段が103手で藤井七冠に勝利し、竜王戦の成績を1勝1敗のタイにしました。
 
佐々木八段が「互いに主張の強い手で返し合った将棋で、そのあと激しい展開になった」と振り返ると、藤井七冠は「早い段階でミスがあって負けた。熱戦で応えられなかったのは残念」と悔しさをにじませました。
 
また佐々木八段は「新幹線で福井に来ることは初めて。恐竜との記念撮影など新鮮なことが多く、どれも思い出に残っている」と福井の印象を語りました。
 
藤井七冠は「福井県は朝倉氏遺跡から将棋の駒が出土して将棋との関連が意外にある。これから福井県で将棋が盛んになれば」と期待を込めていました。
 
1勝1敗で迎える竜王戦・第3局は、10月25日から京都府で行われます。

  • Twitter
  • LINE
ニューストップに戻る
【公式】福井テレビニュース
  • 広告