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藤井聡太竜王の“防衛戦会場”が完成 「竜」と福井の「恐竜」をイメージし2000万円かけ改装 あわら温泉「美松」 

2024.08.28 19:15

10月19日と20日に、福井県内で初めて開かれる将棋の「竜王戦」七番勝負の第2局まで2カ月を切りました。藤井聡太竜王が対局するあわら市内の会場が完成し、28日お披露目されました。
  
対局会場があるのは、あわら市内の温泉旅館・美松です。竜王戦の対局室に入ってまず目を引くのが壁一面に走る竜のデザイン。竜王戦や福井の恐竜のイメージから、あしらわれました。
 
将棋界で最高位のタイトル戦にふさわしい会場を用意しようと、6月から約2000万円かけて宴会場だった部屋を改装しました。棋士の気が散らないように壁などの色を落ち着いた基調にし、エアコンの遮音性にも力を入れたということです。また、対局が10月開催ということで、部屋の障子は秋の紅葉柄となっています。
 
温泉旅館「美松」・前田健二社長:
「全国に放送される部屋でもありますので、竜の絵を見ても分かるがふさわしい部屋にできあがったと思う」
 
竜がデザインされた壁面には越前和紙を使用していて、伝統工芸のPRにも力を入れています。
 
部屋の広さは30畳あり、4連覇を狙う藤井聡太竜王と、挑戦者の佐々木勇気八段が対局します。
 
公募した部屋の名前は「竜悠(りょうゆう)」に決定しました。落ち着き、動揺しないとの意味がある「悠」と、2人の英雄を意味する「両雄」と同じ音でもあることから選ばれました。

そして、対局以外にも注目なのが棋士が味わう“勝負めし”。地元の飲食関係者は、自分たちの自慢のメニューが選ばれるかどうか期待を寄せています。

対局では、午後0時半から始まる昼食に勝負めしとドリンクを提供します。勝負めしのメニューは18品あります。このうちの一つが「熟成鯖勝つカレー」です。
 
サバは一夜干しで味を凝縮させたものを揚げて、大胆にトッピング。若狭牛を煮込んだカレーと、藤井竜王が好きだというバターライスに合わせて洋食風に仕上げています。越のルビーや地元産の野菜も一緒に味わうことができます。
 
佐々木菜緒記者:
「サバが揚げられていることで臭みがなくなり、カレーと合います。カツなのでゲン担ぎもできちゃいます!」
  
そして対局の合間には『おやつ』も欠かせません。メニューに掲載されるおやつは12品あります。このうちの一つが、あわら産のとみつ金時を使ったブッセです。とみつ金時と紫芋のクリームをしっとりふわふわの生地にサンドしています。
 
店をオープンした2年前から秋の人気商品で、今年も9月から店頭に並びます。
 
Bonbonsしずく・籔加江さん:
「地元のイモを使っていて、オープン時からあるメニュー。ぜひ棋士の方に選んでほしい」
 
 
3年間、新型コロナで観光客を失ったあわら温泉。竜王戦の誘致は、地元に活気を生むための挑戦でもあります。

温泉旅館「美松」・前田健二社長:
「あわら市の市政20周年と新幹線開業を全国に情報発信するのに、竜王戦は十分なコンテンツ。私自身も腹をくくってやらなければならない部分はあった。福井県、伝統工芸、あわら温泉を知ってもらうきっかけになれば」
 
竜王戦の後、対局室の宿泊利用はせずに貴賓室となる予定で、婚約の際の両家の顔合わせなど、冠婚葬祭で利用できないかという問い合わせが多く、美松は前向きに検討したいとしています。
 
竜王戦七番勝負・第二局は、10月19日と20日に行われます。

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