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3度目の挑戦でプロテストに合格 福井市出身のゴルファー土肥龍星選手(24)「ツアーで優勝できる選手に」
福井県内からプロゴルファーが誕生しました。福井市出身の土肥龍星選手24歳です。2024年8月に行われた日本プロゴルフ協会のプロテストで、3度目の挑戦にして、ようやく合格をつかみました。プロテストにかけた思いと今後の目標を聞きました。
土肥龍星選手は福井市出身で、北陸高校卒業後は金沢学院大学に進学しました。大学3年生の時にアルバイトとして入った越前カントリークラブで、現在は研修生として仕事をしながらゴルフの練習に打ち込んでいます。
土肥龍星選手:
「祖父が北陸ゴルフクラブという練習場を経営していて、小さいときにそこに連れて行ってもらったのがきっかけでクラブを振るようになった。ちゃんと当たった時は野球のバットで打つより飛ぶので、それが楽しいなという感じでハマっていった」
中学3年間はゴルフ部がなかったため下半身の強化を目的に陸上部に入りました。「スイングには瞬発力も大事なので、得意だった短距離は、結構ゴルフに生きたのかな」と振り返ります。
アマチュア時代には、県アマチュアゴルフ選手権で優勝。他にも、日本学生ゴルフ選手権や国体に出場するなど実績を積んできました。
土肥選手が挑戦したプロテストは毎年1回開催されていて、「プレ予選」から「最終プロテスト」までの4段階で構成されています。例年約550人が受験し、50位タイまでしか合格とならないという狭き門です。ゴルフを始めたころからぼんやりとプロへの憧れを抱いていたという土肥選手は、2022年と2023年にプロテストに挑んだものの、2年連続で第3段階にあたる2次プロテストで落選となりました。
「終わってすぐはなかなか立ち直れず、結構悔しかったけど、悔しがっていても仕方ないのでまた来年に向けて頑張ろうという気持ちでいた。スイングを一から見つめ直して、3回目は絶対に通ると思ってやっていた」
そして、迎えた自身3度目のプロテストは、8月27日から4日間、138人が合格を目指して戦いました。50位タイまでが合格ラインでしたが、3日目までは50位タイと攻めることができていませんでした。「ギリギリだったけど、逆に開き直って明日は自分のゴルフをしようという事だけだった。最悪、落ちても自分のゴルフができたら仕方ないと思ってやった」と振り返ります。
そして、運命の最終日はイーグルを1つ、バーディーを6つとり、トータル14位タイで悲願のプロテスト合格をつかみ取りました。
「一番はほっとした。やっと合格できたという気持ちが大きかった。サポートしてもらった家族や越前カントリークラブの皆さんには感謝したい。プロテストに通ったのがゴールではなくてこのあとが大変、第一はツアーで戦っていけるような選手になって、ゆくゆくはツアーで優勝できるような選手になりたい」と話す土肥選手、2025年3月に行われるプロゴルフ新人戦に出場します。
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