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今夏に大流行か?子どもの三大夏風邪の一つ「咽頭結膜熱(プール熱)」の特徴や予防法を専門医に聞いた

2024.06.10 18:45

6月から夏にかけて子供がかかりやすい病気の一つに「咽頭結膜熱」があります。一般的には「プール熱」とも呼ばれるこの病気、流行が始まるのを前に原因や予防法を専門医に聞きました。
        
子どもの三大夏風邪の一つ「咽頭結膜熱」は、感染力が高く、プールで感染が広がったことから「プール熱」とも呼ばれています。県内ではまだ大きな流行は見られていませんが、特に、梅雨の時期から夏にかけて広がりやすい病気です。
 
かさはら小児科・笠原善仁院長:
「アデノウイルスというウイルスに感染して、そのために高熱やのどの痛みが出る。なかなか熱が下がらない大変な感染症」
  
原因はアデノウイルスへの感染です。ウイルスの潜伏期間は5日から7日間で比較的長いとされています。発症すると、高熱や喉の痛み(咽頭炎)、目の充血(結膜炎)などといった症状が出ます。38度から39度の高熱や、喉が腫れて食事をしにくい状況が3日から1週間続きます。
  
感染しやすいのは、小学校入学前の1歳から6歳の子どもで、感染力が強いため家庭内感染によって大人がかかることもありますが、一気に感染が広がるのは保育園や学校です。
 
かさはら小児科・笠原善仁院長:
「特に、コロナで感染症が3年くらい流行しなかったので、免疫があまりできていない、抗体が少ない人がかかりやすい。現時点では、溶連菌感染症や手足口病など3年間、流行しなかった病気がたくさん出てきている。アデノウイルスも大きな流行がくるかもしれない」
  
プール熱を根本的に治療する薬はなく、それぞれの症状に合わせた対症療法が基本です。脱水を防ぐためにこまめに水分をとったり、解熱剤を飲んだりして症状が治まるのを待つしかありません。
 
症状が治まるのには1週間から2週間かかります。笠原医師によりますと、予防するには「手洗い&うがいの徹底」「疲れをためず免疫力を下げない」「バランスの取れた食事で栄養を摂ること」などが大切だということです。
  
かさはら小児科・笠原善仁院長:
「そろそろ暑くなってきて疲れやすい時期になってくるので、疲れをためないようにしっかり休養と栄養をとるということが大切。熱が出るなど症状が出たら早めに医療機関を受診して」
        

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