来週も「再び前線が停滞」今シーズン梅雨の“雨の降り方”を村田気象予報士に聞く 福井|ニュース|福井テレビ

ニュース

  • ホーム
  • ニュース
  • 来週も「再び前線が停滞」今シーズン梅雨の“雨の降り方”を村田気象予報士に聞く 福井

ニュース

県内のニュース

来週も「再び前線が停滞」今シーズン梅雨の“雨の降り方”を村田気象予報士に聞く 福井

2024.06.24 18:45

例年より約2週間遅れで22日、梅雨入りが発表された福井県内。その翌日に、梅雨のピークを思わせるような大雨が県内の広い範囲を襲いました。激しい雨をもたらした要因は何なのか?村田気象予報士に聞きました。
 
村田気象予報士は「梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動が活発になったことが要因。また、ライン上に活発な雨雲が日本海から流れ込んだ影響もある。梅雨前線が停滞したり南下するときは大雨になりやすい。今、日本海の海水水温が平年より3度前後高くなっている分、水蒸気となって大気へ送られ、雨雲が発達しやすい状況となっている」と解説。▼県内上空にライン上に流れ込んだ雨雲▼梅雨前線の南下▼海水温の上昇、雨をもたらす三つの条件が重なったことが、梅雨入り直後の大雨につながったと村田気象予報士は分析しています。
 
一方、23日の大雨で、市街地などを流れる中規模から小規模の河川の水位も急上昇しました。県が把握しているだけでも3本の河川が氾濫危険水位に達しました。川の近くに住む住民は、氾濫の恐れを感じています。
 
福井市の市街地を流れる江端川では、23日午後、水位が上昇。当時の映像を見ると、時間が経つにつれて水位が上昇し、午後6時までの4約時間で水位が2メートル上昇しました。水位の上昇は午後8時まで続き、日中の上昇幅は実に約4メートル。氾濫危険水位にこそ達しませんでしたが、川の近くに住む住民からは不安の声が聞かれました。
 
住民らは「嵐のような感じで雨風がすごかった」「水の量がかなり増え、土手の草が全部隠れていた」「一度、家が浸水したことがあるので不安がある」「だんだん温暖化が進んでいるので何が起こるのか分からない」などと話していました。
 
梅雨に入る時期は例年より遅れたものの、入って早々の大雨。梅雨明けは例年通り7月20日ごろの予報で、短い梅雨の期間に例年通りか、それを上回る雨が降ると言われています。今後の雨の降り方の見通しについて、村田気象予報士は「梅雨の期間、23日のような雨の降り方には警戒しなければならない。7月に入って早々に、また梅雨前線が北陸付近に停滞しやすい状況が予想されている。来週も大雨に注意が必要」としています。
 
短い梅雨の期間にざっと強い雨が降るおそれがあるため、大雨に関する情報には注意が必要です。

  • Twitter
  • LINE
ニューストップに戻る
【公式】福井テレビニュース
  • 広告