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コロナ禍・豪雨を乗り越えて “本来の姿”の海水浴場に寄せる期待 南越前町河野海水浴場【福井】
間もなく本格的な海水浴シーズン。南越前町の河野海水浴場は2年前、大雨の影響で海水が濁り閉鎖したため、観光客が減少して周辺の飲食店に被害が及びました。しかし今年、海水浴場はようやく本来の姿を取り戻しました。復活にかける海水浴場近くの飲食店を取材しました。
南越前町河野地区にある創業46年の「シーサイド弁天」は、刺身定食など地元でとれたばかりの海の幸が自慢ですが、ここ4年は店を訪れる観光客が激減していました。理由の一つは、店の目の前にある海水浴場です。
田島嘉晃アナウンサー:
「南越前町の河野海水浴場は、今月海開きする予定です。実は海の色は2年間、大きく変わっていました」
2年前の夏、南越前町を襲った豪雨で、海水浴場は一面が茶色に濁っていました。大雨で山間部から流れた濁流が川から海へと流れついたためです。
そして去年も、大雨で被害を受けた護岸や堤防の復旧工事の影響で、海の濁りは消えませんでした。
田島アナウンサー:
「海は一面濁っています。1年前の様子とほぼ変わっていません」
今年の海水浴シーズンを前に飲食店に話を聞くと「客が海を見て帰ってしまう。去年は少し客は来ていたが、おととしの豪雨の時はひどかった。元々、コロナになってから海水浴場が閉鎖されて、よそから来る客を入れないようにしていた」と話します。
新型コロナで2年間は海水浴客が訪れず、その後も2年間にわたって濁り続けた海水。あわせて4年間、海水浴場から店に来る観光客の流れが途絶えました。しかし今年は復旧工事が進み、海は本来の姿に戻ってきました。最近、大雨が降る時もありましたが、何の影響もなかったということです。
河野海水浴場が7月11日に海開きを迎えるにあたり、店は「昔まではとは言わないが、もう少し活気がある海水浴場になってくれたらと期待している」と、観光客の受け入れに期待を寄せています。
県内では、すでに小浜市の「若狭鯉川シーサイドパーク」がトップを切り6月に海開きしています。また、美浜町の水晶浜は7月5日、南越前町の海水浴場が7月11日、長須浜海水浴場などがある越前町と坂井市の三国サンセットビーチは10日となっています。新幹線が開業して迎える初めての海水浴場シーズンとあって、県内の海水浴場が賑わうことが期待されています。
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