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新型コロナ7週連続で増加 お盆前後に感染ピークか 専門医が若い世代でも重症化の可能性を指摘
新型コロナの感染者数が増加しています。今後、予想される感染のピークはいつなのか、改めて感染を予防するためにできることを専門医に聞きました。
県によりますと、7月14日までの1週間に県内39の医療機関から報告された感染者数は245人と、前の週から108人増えて1.79倍となりました。1医療機関あたりの感染者数は6.28人となり7週連続で増加しています。
この現状について、福井大学病院で感染症を専門とする酒巻一平教授に聞きました。
福井大学・酒巻一平教授:
「これまでの新型コロナ感染症は、夏と冬に大きなピークがあることが分かっていたので、今年の夏にもある程度のピークはあるだろうと予想された。動きとしては予想通り」
県内の感染状況は去年と同じように推移していて、酒巻教授は、人の動きが活発になる8月中旬のお盆前後に感染がピークに達すると見込んでいます。
ただ、今年は猛暑による熱中症に加え、溶連菌や手足口病などの感染者も激増していて、発熱などの症状があっても新型コロナの感染に気づいていない患者が少なくないといいます。
また、酒巻教授は今シーズンの特徴について「現在はKP・3というオミクロンの中の変異株が流行っている。特徴は高熱と、のどの痛み。軽く済むわけではなく、喉の痛みが強いのが特徴」と話します。
重症化しやすいのは高齢者や持病のある人で、ワクチンを一度も接種したことがない人は、若い世代でも重症化する可能性があるといいます。
夏休みで人との交流が増える前に、改めて感染対策を徹底する必要があります。
酒巻教授は「1番の予防はマスク」とし「若い人が街中でマスクをするのはかなり難しくなってきているのでメリハリをつけ、病院や高齢者施設ではマスクをする」と対策方法を話します。また、日常生活での手洗いや、喉の痛みや熱があるときに無理に動かないことや、家で安静にすることの重要性を挙げています。
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