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”福井ゆかり”のレスリング石黒隼士選手「金メダル持って福井訪れたい」 高祖父の創業会社が横断幕
福井市西開発のある場所に、オリンピック出場を祝う横断幕が掲げられています。県勢オリンピアン4選手とは違い、横断幕には「石黒隼士、飛翔」などと書かれています。この石黒選手、実は知る人ぞ知る福井県ゆかりのパリ・オリンピアンです。
福井市西開発にある建設会社・石黒建設。道路沿いに設置された横断幕には、赤い丸の中に飛翔の文字、そして石黒隼士君と書かれています。
石黒建設の齊藤泰輔社長に直接話を聞くと「実は、石黒建設の創業者である石黒兵太郎の玄孫がパリオリンピックに出場するんです」と教えてくれました。
今回、レスリング・フリースタイル86キロ級の代表としてパリオリンピックに挑む石黒隼士選手は東京都出身で、直接福井とはゆかりがないものの、石黒選手の高祖父にあたる石黒兵太郎氏が創業した会社として、応援の意味を込めて横断幕を設置したそうです。
しかし、この横断幕には「頑張れ」などもないことを尋ねると、齊藤社長は「そうなんです。分からないようにしているのがミソ。いろいろオリンピックの商標登録の規制があり、日の丸に見えないこともないような飛翔マークを使っているんです。いままでに横断幕を見て『選挙に出るのか、石黒選手って誰』とか言われてきたが、せっかくのご縁なので、ぜひ金メダルを願っている」
横断幕の謎が分かったところで、石黒選手本人にも話を聞いて見ました。
レスリング・フリースタイル86キロ級・石黒隼士選手:
「父から横断幕を用意してもらっていると聞いている。応援してくれている方がいるのは自分としては強みになっているので本当にうれしい。横断幕にパリオリンピックは書けないということも知らされていたので、この内容は仕方なく、ただ掲げてくれるのがうれしい」
東京都出身の石黒選手に、福井とのつながりを聞きました。
レスリング・フリースタイル86キロ級・石黒隼士選手:
「2018年の福井国体の時、福井のごはんはこんなにおいしいと感動したのを覚えている。その旅館の方が優しくて釣りに連れて行ってくれたりして、国体で一番楽しかったのが福井なので、福井国体に出てよかった」
最後に県民へメッセージも―
レスリング・フリースタイル86キロ級・石黒隼士選手:
「地元の人というわけではないが、ご縁をつないでいただいたのは福井県民の皆さまなので、少しでも恩返しできるよう、オリンピックで優勝して帰ってくるので応援お願いします」
オリンピックが終わった後は、金メダルとユニフォームをもって福井を訪れたいと
話をしてくれました。石黒隼士選手のレスリングフリースタイル86キログラム級の試合は8月8日から10日に行われます。
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