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観覧券は連日“完売” 福井県立恐竜博物館・特別展「バッドランドの恐竜たち」 研究員が“見どころ”解説

2024.08.14 18:45

福井県立恐竜博物館で開催中の特別展「バッドランドの恐竜たち」は、この夏休み中も家族連れなど多くの人たちが訪れています。特別展の見どころを研究員に聞ききました。

倉地恵利アナウンサー:
「福井県立恐竜博物館にやってきました。リニューアルして初めての特別展『バッドランドの恐竜たち』が開催中です。恐竜博物館展示史上最長、約25mの大型草食性恐竜のディプロドクス全身骨格は、下をくぐることができるんです」

特別展の見どころについて県立恐竜博物館・研究員の薗田哲平さんは「まず、バッドランドとは北アメリカの荒野のことです。ここから数多くの恐竜化石が見つかっていて、まさに“恐竜発掘の聖地”なんです。恐竜の誕生した三畳紀から恐竜たちが巨大化したジュラ紀、多様な恐竜が誕生した後期白亜紀まで60点を展示しています」と話します。

展示は、バッドランドの化石から恐竜の進化と繁栄の歴史を知ることのできる内容になっています。カナダ・アルバータ州の後期白亜紀のゾーンでは、今回の特別展の目玉の1つ「ティラノサウルス・ブラックビューティー」が展示されています。

県立恐竜博物館・薗田哲平研究員:
「化石が黒いのは、化石化の過程で地下水に含有されるマンガンがしみこんで、化石が光沢のある黒色になったと考えられます」

ブラックビューティーは、世界最大級の恐竜博物館、カナダの「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」が所蔵しています。県立恐竜博物館とは2000年から姉妹提携を結んでいて、特別展に合わせて初めて実物を借り受けたということです。

そして、非常に保存状態のよいゴルゴサウルスの全身骨格化石は「ロイヤル・ティレル古生物学博物館」が所蔵していて、日本初公開です。ロイヤル・ティレル古生物学博物館では、現在バックヤード収蔵されている貴重な標本で、普段は見ることができない化石です。

福井県立恐竜博物館リニューアル後、初めての特別展「バッドランドの恐竜たち~北アメリカの1億年~」は11月4日まで開催中です。特別展ではかわいい恐竜グッズなども販売しています。お盆期間中は大変混雑していて、事前予約が必要な観覧券は連日完売だということです。訪れる際にはあらかじめ確認が必要です。

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