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船体に亀裂 浸水後も客のせ運航 近江トラベル「敦賀水島航路」 法令違反疑いで海保が捜査【福井】

2024.08.28 16:45

敦賀半島と離島の水島海水浴場を結ぶ船が、浸水していたにもかかわらず乗客を乗せて運航していたことが分かりました。また、船の運航会社は、事実の把握後も監督官庁への報告を怠っていました。敦賀海上保安部などが法令違反に当たるとして捜査しています。
  
敦賀水島航路を運航しているのは、滋賀県彦根市にある近江鉄道の子会社「近江トラベル」です。会社側の発表によりますと、8月10日の運航終了後に船の浸水を発見。翌日、亀裂を見つけた船長から会社の安全管理の担当者に報告があり、船長は運航中止の指示を受けたものの、船長の判断で午後2時過ぎまで運航を続けました。乗客への被害はありませんでした。
  
そして、さらに修理を終えた12日から19日までは、国が定めた検査を受けずに運航しました。会社も事実を把握しながら、敦賀海上保安部や中部運輸局への報告を怠っていたということです。
  
運航会社の近江トラベルは「厳粛に受け止め安全管理体制の再構築に取り組み、再発防止、信頼回復に努める」とコメントしています。

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