宮田笙子選手が涙の再出発「感謝しきれない」 パリ五輪辞退後初の実戦「国民スポーツ大会」で第二の故郷・福井の優勝に貢献|ニュース|福井テレビ

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宮田笙子選手が涙の再出発「感謝しきれない」 パリ五輪辞退後初の実戦「国民スポーツ大会」で第二の故郷・福井の優勝に貢献

2024.09.09 18:20

佐賀県で行われた国民スポーツ大会で7日、体操成年女子団体の決勝が行われました。福井県代表として決勝の舞台に立ったのが、鯖江高校出身の宮田笙子選手です。宮田選手はパリ五輪・体操女子日本代表のキャプテンに指名されていましたが、未成年での飲酒と喫煙が発覚しオリンピックの出場を辞退しました。7日は騒動後初の実戦に臨み、見事、福井を優勝に導く活躍で復活を果たしました。また、パリ五輪・金メダリストの杉野正尭選手も、貫録の演技で会場を沸かせました。

「国民体育大会」から2024年に名称が変わった「国民スポーツ大会」。体操成年女子団体決勝に、鯖江高校出身の宮田笙子選手が福井県代表として出場しました。最初の種目は「跳馬」。競技前の整列で、目頭を押さえるような姿も見られました。飲酒、喫煙問題でパリ五輪を辞退後、約4カ月ぶりの実戦に涙をこらえて臨みました。

日本体操界の女王・宮田選手の活躍もあって女子団体の福井は6年ぶりに優勝。宮田選手も復活を印象付けました。

試合後、多くの報道陣が集まる中、姿を見せた宮田選手は「私がとった行動により、多くの皆様にご迷惑をかけてしまい深く反省しております。申し訳ありませんでした」と謝罪しました。記者から、少し不安そうな表情が次第に笑顔に変わっていった事を問われると「特に福井県のことを思って、また一緒に戦ってくれるチームのみんなのことを思うと、最後までやりきることが使命だと思った。最後までやり切れたのは大きかった」と語りました。

気丈に振る舞う宮田選手でしたが、チームメートに対する気持ちを聞かれると、ため込んでいた思いがこみ上げたように「一緒にここまで戦ってきた後輩たちが笑顔で迎え入れてくれて、最後にはおかえりなさいと言ってくれたので感謝しきれない。いまは嬉し涙かな」と涙を拭いました。

一方、男子では、危なげない演技でパリ五輪・男子団体金メダルに貢献した鯖江高校出身の杉野正尭選手が出場しました。あの歓喜から1カ月余り。鉄棒で会場を沸かせ、貫録の演技を見せて福井の7位入賞に貢献しました。

杉野選手は「高校時代にお世話になった福井県代表として出場できて、自分の持てる力は発揮できた。オリンピックが終わってから短い期間で試合をすることに意味があると思った。一つ一つ着地まで丁寧にやっていこうという気持ちで練習に取り組んできた。福井県にオリンピックで応援してもらった分、国民スポーツ大会で恩返しできたのかなと思う」と福井への思いを語りました。

杉野選手は4年後の金メダルに向け、そして宮田選手も、新しい一歩を踏み出しています。

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