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240年の歴史 南条の「七福神祭り」 天明の飢饉を機に始まり“地区の災い”取り払い福もたらす【福井・南越前町】
南越前町では16日、240年ほど前の江戸時代後期から伝わる伝統行事「七福神祭り」が行われました。住民が扮する七福神が地域をめぐり、子供たちと触れ合いました。
南越前町南条地区の西大道に伝わる七福神祭りでは、16日、地元の住民らでつくる保存会のメンバーが七福神に扮して地区を回り、町民の健康を祈りました。
この祭りが始まったきっかけは、今から約240年前、江戸時代後期の1782年から6年間続いた「天明の飢饉」とされています。凶作や疫病といった災いを取り払い福をもたらそうと、妙泰寺の住職や村人が七福神に扮して家々を回ったのが始まりと言われています。
保存会のメンバーは「このような祭りは昔からの伝統のある祭りなので、七福神祭りだけは大事にしていきたい」と話します。
2時間ほどかけて地域を巡った七福神たちは、妙泰寺の境内に戻ると子供たちと記念写真に応じていました。
訪れた人は「なかなか見ない催し。去年は子供たちが泣いていたが、今年は興味津々みたい」と笑顔で話していました。
妙泰寺七福神保存会の平野秀雄会長は「皆が健康で明るく元気な生活を送れることが狙いだと思うので、この暑さに負けずたくさんの人が来てくれれば」と、今後もこの祭りを受け継いでいきたいと話していました。
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