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「あきさかり」の稲刈り始まる 甘みがあってクセがない食味が人気 高温や台風に強く出来は上々【福井】
ハナエチゼンやコシヒカリなど、主な福井県産米の中でも一番遅い時期に刈り取りをする「あきさかり」の収穫が、福井市内の田んぼで始まりました。
福井市の岡保地区にある農事組合法人「こうすい」では、約33ヘクタール、東京ドーム7個分の田んぼで、コシヒカリやハナエチゼンなど5種類のコメを育てていて、稲穂が黄金色に実っていました。
8月中旬ごろから早生のハナエチゼンの刈り取りを始め、9月上旬にはコシヒカリ、17日からは収穫時期が遅めの品種「あきさかり」の刈り取りをはじめました。あきさかりは炊きあがりが白く、甘味があってクセのない食味が特長です。
「こうすい」では数年前から「あきさかり」を作る割合を増やしています。「こうすい」の吉田優一郎さんは「栽培しやすく倒伏しにくいので農業者は作りやすい。高温にも強く、コシヒカリと逆転したのは数年前」と話します。
「あきさかり」は高温でも品質の低下が少なく、コシヒカリよりも茎が短く倒れにくいため、台風などの影響を受けにくいといいます。吉田さんは「きょうはじめてコンバインを入れて収穫しているが、今年の出来は悪くない。いいあきさかりになっていると思う」と手ごたえを口にしました。
刈り取り作業は25、26日くらいまで続くということです。
今年はコメ不足が叫ばれ価格も高騰している中、福井市のAコープやしろ店によると、先週仕入れたコシヒカリの新米450袋のうち、約半分が売れているということです。価格の影響もあってか、例年と比べて10キロよりも5キロのものが売れているそうです。また、21日からは「いちほまれ」の販売が始まる予定です。
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