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コシヒカリ新米を献血者に無料配布 「献血の輪を広げたい」福井精米が10年前から寄贈 福井県赤十字血液センター
コシヒカリの新米が17日、福井市内で献血した人に無料で配られました。浸透が進まない献血の輪を広げる狙いです。
50分ほどの献血を終えた人が受け取っていたのは、福井県産のコシヒカリの新米です。配布されたコメは、福井市のコメの卸・販売会社「福井精米」が、献血運動を後押ししようと県赤十字血液センターに寄贈したものです。
福井精米では、10年前から福井米の新米300グラムが入った袋500個を毎年寄贈していて、献血者への配布は17日から始まりました。
コメをもらった献血者は「貴重なお米ですね。健康診断は年に1回ほどで、献血すればいろんな血液の成分を診てくれる」「100回できるといいなと思っている。まだ44回。元気でいさせてもらっているので自分の血を使ってもらえれば」など話していました。
高齢化が進む日本で、関係者は安定的な血液の供給に危機感を抱いています。
県赤十字血液センターの藤井友幸・献血推進課長は「若年層の献血が求められている。高齢化が進んでいて患者が減ることはない。血液の確保が求められていて課題となっている。コメの配布もだが、色々なキャンペーンを企画して、一人でも多くの方に協力してもらえるよう努めている」と話しています。
課題となっている若い人たちの血液の確保について、県内の年代別の献血者数を10年前から見ると、60代は数字を伸ばしていますが、10代~30代は10年前に比べると大きく下がっています。
県も、高校・大学などのイベントに出向いて献血の啓発に取り組んでいますが、なかなか数字は伸びていかない現状です。
献血は16歳から可能で、福井市の県赤十字血液センター内の献血ホール「いぶき」で、金曜日を除いて行われています。
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