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能登で不明の喜三翼音さん祖父「ほぼ孫で間違いない」 輪島から160キロ離れた福井県沖で発見の女性の遺体 DNA鑑定へ
能登半島地震の被災地を襲った豪雨災害から10日後の9月30日、福井県内の沖合で女性1人の遺体が見つかりました。福井海上保安署は、遺体の服のタグに手書きの名字が書かれていたことから、行方不明となっている石川県輪島市の中学3年生、喜三翼音(きそ・はのん)さんの可能性があるとみて身元の確認を進めています。
石川県輪島市久手川町では、9月21日に能登半島を襲った記録的豪雨で塚田川が氾濫し、住宅が流され、1日も捜索活動が続いています。
輪島市では中学3年生の喜三翼音さん(14)と、中山美紀さん(31)2人の行方が分かっていません。
こうした中、坂井市三国町の西40キロほどの沖合で女性の遺体が見つかりました。
9月30日午後4時15分、福井県沖で操業していた漁船が、身長約150センチメートル、上下黒っぽいジャージ姿の女性が浮いているのを発見し、海上保安部の船が救助しました。
福井海上保安署によりますと、女性のジャージに「喜三」と書かれたネームタグがあったことから、喜三さんの可能性があるとして、身元の確認を進めています。
喜三さんの祖父・誠志さんは「福井で女性の遺体が上がり、孫の翼音によく似ていると聞いた。履いていたジャージのタグに喜三と名前があったそうだ。寒いから上からジャージを着てと親が言ったらしく、それを守ってジャージと長袖の服を着ていたらしい。ほぼ孫に間違いないと思っている」と話していました。
喜三翼音さんと見られる遺体は福井海上保安署に安置されていて、今後、DNA鑑定などで身元を確認するということです。
今回の豪雨では13人が死亡し、喜三さんを含む2人の行方が分からなくなっています。
石川県輪島市と喜三さんと見られる遺体が見つかった福井沖の沖合40キロは、直線距離で160キロ離れています。
喜三翼音さんは、9月21日の豪雨の際、家族が外出していて石川県輪島市の自宅に一人でいました。豪雨で自宅は基礎部分だけを残して流れ、喜三さんの行方が分からなくなっていました。
遺体のジャージに「喜三」と手書きの名字が書かれていたことから、遺体は喜三さんの可能性があると見て調べを進めています。
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