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県内合唱界のレベルアップを! 合唱指揮の第一人者・相澤直人さんが福井市でワークショップ
さくらももこさんの詩に曲を付けた合唱曲「ぜんぶ」の作曲者であり、現代日本の合唱界をけん引する指揮者・相澤直人さんを迎えたコーラスワークショップが、このほど福井市で開かれました。県内
このワークショップは、県内合唱界のレベルアップを図ろうと、県と福井大学のグリーンエコー合唱団OB会、県中学校教育研究会音楽部会が開きました。
<相澤さんの指導>
「ピアノは音は弱いけれど、表現力は強いことが多い。音が高くなった時にどうしても『わたし、いい声でしょ』と飛び出ていきそうになるけど、『♪わた~り~どり~』の所などはいい声を出したくなる自分を、少し抑えて」
9日、10日の2日間、中学生から80代のシニアまで約250人が、6回に分かれて国内トップレベルの指導を受けました。
参加した生徒らは「相澤先生の指導のおかげで歌い方が分かり、ここはこうやって歌ったらいいんだ、と自分の中で明確になってよかった」「いままでは考えてもみなかったような、作曲者にしか分からないようなことがあったりして、すごく興味深いし他の曲にもつなげていきたい」と生き生きした様子で話していました。
生徒たちを指導した相澤氏も「反応も素直ですし、顔にも出てくる。反応が顔に出るということは、声にも出るし、こうやって、ああやってって言うと器用にやってくれて楽しそうにやってくれるのが嬉しい」と話していました。
また相澤さんは、福井ゆかりの合唱組曲「北廻船」を歌い継ごうと作られた130人の特別合唱団にも直接、指導をしました。
<相澤さんの指導>
「音楽を一番表現しているのは、皆さんでも言葉でもなくピアノのパートであることがほとんど。皆さんピアノのように歌ってください」
グリーンエコー合唱団OB会の田中浩会長は「福井にいると、いかに刺激が無いか、ということ。表現に関して貪欲であることの大切さを教えてもらった。(相澤氏が)表現者であることを痛感した」と話します。
相澤さんのレッスンはとにかく明るく、意外性や説得力ある指導で生徒を笑顔にしていました。
今回の練習の成果は、2025年1月にハーモニーホールふくいで開かれる演奏会で披露されます。
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