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日本海側に多い“冬の雷” エネルギーは夏の数百倍! 「雷しゃがみ」で身を守ろう【福井】

2024.12.18 19:30

ここ数日、福井県内では毎日のように雷注意報発表されています。そこで今回の「天気のギモン」のコーナーでは「冬の雷の特徴と避難方法」についてお伝えします。

福井県内では、30年間の平均でみると、1年間で雷が発生するのは37日ほどで、月別に言うと12月が1番多くなっています。

そして実は、夏の雷と冬の雷では積乱雲が発達する高さが違います。

夏の場合、積乱雲は地上から3000メートルから5000メートルぐらいで、背が高いですが、冬の場合は、せいぜい1000メートルぐらいで、比較的背が低いです。

夏の積乱雲は大きく成長するので、実は空の上では、たくさん放電しています。空の上で雷が鳴っているけれど、地上で気づかないということもあります。

ところが、冬の積乱雲はスケールが小さいので、放電が少ない分、1回あたりの電気量が多くります。これは「一発雷」と言われいて、“冬の雷は1発鳴って終わり”ということが多くなります。

エネルギーをためて、夏の100倍から数百倍のエネルギーといわれています。

冬の雷は、電圧でいうと数千万ボルトから1億ボルト。1億ボルトの雷というと、100ワットの電球を 90億個照らすほどのエネルギーです。

実は、冬の雷は世界的に珍しく、日本では日本海側だけです。世界でみるとノルウェーの西海岸、アメリカの五大湖の周辺で観測されています。共通して言えることは、西に海や大きな湖があって、さらにその西には大きな大陸があることです。

雷から身を守るには、やはりゴロゴロと音が聞こえてきたら、家の中や車の中に避難することが大切です。車の中は安全だと言われています。雷が仮に落ちても、金属のボディーからタイヤ通って地面に逃げると言われてます。

ただ、気を付けるべきなのは、木の下に避難してはいけないということ。木の近くにいた場合、木よりも人の方が電気を通しやすいので、木から人に飛び移る「側撃(そくげき)」の恐れがあります。同様に、木造の家の軒下や公園などにある東屋と呼ばれる小さな屋根の下も、実は危険です。

雷の特徴は「高いところに落ちる」ことなので、 傘さしているのも危険です。屋内などに避難するか、避難する場所がない時は、「雷しゃがみ」といって、とにかく姿勢を低くするということが大切です。

耳を塞いで、大きな音で鼓膜が破れるのを防ぎます。足は揃えましょう。足を離していると、一方の足から電気が流れて体を通り、もう一方の足に流れるということがあります。そして、つま先立ちをしましょう。雷は地面から伝わってくることもあるので、地面との設置面をなるべく小さくして、丸くなってください。

雷鳴が聞こえる時は、なるべく屋外での活動、行動を控えるようにしましょう。

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