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物流に打撃 北陸自動車道と国道8号を同時に「予防的通行止め」 運送業者は“代替ルート”として中部縦貫道の早期開通を切望【福井】

2025.01.10 18:45

ピークは超えましたが、今回の大雪では、10日深夜2時から一部の高速道路と国道を同時に封鎖する予防的通行止めが行われました。いずれも、10日の日中に解除されましたが、最も影響を受けた運送業が「代替ルート」の早期開通を求めています。

10日、福井市内で福井河川国道事務所などが開いた緊急会見で、同事務所の伊藤征毅副所長は「国道8号の一部を通行止めにする。北陸道は敦賀ICから、舞鶴若狭道は敦賀JCTから若狭美浜ICまで、国道や高速道路の同時通行止めを行う予定」と発表しました。

集中的な除雪や大雪での車の立ち往生を防ごうと行われた予防的通行止めの対象区間は、敦賀から南の北陸道、舞鶴若狭自動車道の一部、そして国道8号の一部区間で、10日深夜2時から始まり、午前10時に国道8号が、正午に高速道路が規制が解除されました。

午前10時頃、南条サービスエリアでは、予防的通行止め解除を待つトラックで大型車用の駐車場がトラックで一杯になっていました。中にはエリアには侵入できずに入り口で止まっているトラックも見られました。

予防的通行止めについてトラックドライバーは「滋賀方面に向かう。除雪をしてくれていると思うが、早く道を通してくれるとありがたい。除雪車の後ろをついてでも走らせてもらえるとありがたい」「午前8時から2時間ぐらい待っている。敦賀から一般道で行こうと思ったが、高速も国道も止まっているので身動きがとれなくなってしまう。解除の時期も早く分かるといい」などと話していました。

今回の予防的通行止めは物流にも影響を与えています。福井市の運送業・ラニイ福井貨物は関西・中京方面を中心に食品や機械などを運んでいます。

ラニイ福井貨物の今枝靖博取締役は「以前よりも予防的通行止めの情報を早くもらえるようになったので対応しやすくなっているが、トラックの到着が遅くなってしまい、配達などに影響がでた」と話します。

10日は、予防的通行止めが始まる午前2時までに敦賀を通過しようとドライバーの出発時間を最大2時間前倒しにしましたが、思わぬトラブルが発生しました。予防的通行止めを前に、北陸道がスタック車両の発生で通行止めに…、敦賀から福井へ向かうトラックに影響が出ました。

ラニイ福井貨物の今枝取締役は「敦賀から福井へ来るトラックは、高速道路が止まったため、福井まで一般道を利用しましたが、2時間ほどの遅れが出た」と話します。

運送業が望むのは高速に代わる「代替ルート」の確保です。ラニイ福井貨物では「北陸道が通行止めになっても、代替として中部縦貫道を回って関西方面にいけるので、ぜひ中部縦貫道の全線開通を早期にしてもらいたい」と話します。

福井と岐阜県を結ぶ中部縦貫自動車道の県内区間では、今回のように仮に北陸道や国道8号がストップしていても、中部縦貫道が県内で全て開通すれば、東海北陸道を使う迂回時間が大幅に短縮できます。

ただ、中部縦貫道の県内区間は工事が難航しているため、開通の時期は不透明になっています。

円滑な物流のためにも、県内区間の早期開通が求められています。     

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