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流水15秒間の手洗いでもウイルスは約1%に 猛威ふるうインフルエンザ 次は「B型」の流行に注意 【福井】
インフルエンザが猛威を振るう中、福井県内の医療現場はどのような状況なのか、福井市にある安川病院で話を聞きました。
安川病院・安川繁博理事長:
「年代はかなり幅広く、子供から学生、お年寄りまでほとんどの年代で感染者が出ている。症状は、40℃近い高熱とのどの痛み、咳が多い。(高齢者は)肺炎を併発したりし、実際にうちでも3、4人入院している」
安川病院では、年末から正月明けにかけてインフルエンザ患者が増えたといいます。高齢者の感染も多く、その場合、インフルエンザをきっかけに肺炎を起こし入院するケースも増えています。
安川理事長:
「(インフルエンザの種類については)いまはほぼA型で、B型はぽつんと出る程度。B型はA型の感染が落ち着いてきてから出てくるイメージなので、これからB型が流行る可能性はある」
現在、県内で流行しているのはA型のインフルエンザで、安川病院では年末年始の感染のピークは過ぎた印象ということですが、このあとB型が増える可能性もあり、まだまだ油断はできないとしています。
また、全国で取り沙汰されている薬の不足については「薬局も一生懸命、薬を集めているので全くなくて困った状況ではないが『きょうは何百錠しかありません』という連絡は貰っていて、それに合わせて薬をある程度調整している」と話します。
今後も警戒が必要なインフルエンザ。改めて感染対策を徹底する必要があります。
安川理事長:
「発症後1週間前後で感染力は落ち着いて来ると言われている。一般的には最初の症状が出た日を0日として、次の日から最低でも5日間、かつ解熱後2日間は出勤や登校を控えて欲しい。予防については、手洗いとマスクの着用に尽きる。最近はインフルエンザが流行っていてもマスクをしていない人をかなり見かけるが、マスクは一番大事」
インフルエンザは重症化すると肺炎になり、入院が必要になることもあり、病床を圧迫する懸念があります。
また薬の状況については、県薬剤師会によると、インフルエンザの流行で咳止めや抗生物質などの薬が不足しているほか、ほかの病気の薬も慢性的に足りていないということです。
厚生労働省が発表している薬の供給状況で、「出荷調整中」の薬は3000品目以上で、足りない薬については医師に相談し、同じ効能の別の薬や先発薬に代えてやりくりしている状況で、患者にも理解を呼び掛けています。
感染対策には手洗いが有効です。手洗い前にウイルスが100万個付着していたとすると、流水で15秒間洗うと約1%の1万個に、さらに石鹸やハンドソープを使って1分間、手を洗うと約0.001%の約10個にまで減少します。
マスク、手洗い、うがいの基本的な対策をして、感染の予防に努めましょう。
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