番組情報
- お箸のテーブルゲーム
- 2021年09月12日(日)放送
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小浜市の特産品のひとつ、若狭塗箸。
この箸を作る過程でできる「ぺっちん」を使った、箸使いのトレーニングができるおもちゃができました。
作ったのは、地元箸メーカー「マツ勘」の堀越一孝さんです。
「ぺっちん」とは、箸を削り出した後、最後に長さをそろえるために切り落とされる端材のこと。
小浜市の小学生にとっては、夏休みの宿題の工作で使うなど、馴染みのあるものですが、そのほとんどは廃棄されています。
マツ勘が作る箸の中には、12種類の樹種を使ったものがあり、そのぺっちんは樹種によって色や重さ、香りが違うため、魅力的だと感じていた堀越さん。
日頃から何かに使えないかと考えていました。
しかし、凹んだり、曲がったりしたものがほとんどで、加工するにも小さく難しいため、何もできずにただ見ているだけの日が続きました。
そんなぺっちんがおもちゃに変わる瞬間、それは催事の空き時間に、何気なく積みあげていた時でした。
不ぞろいな形が徐々に歪みとなり、積むことが難しいと気づいた堀越さんは、積み上げゲームとして面白いと直感しました。
そして箸メーカーらしく、積み上げるときは箸を使うというゲーム性を上げるルールを加え、商品化しました。
完成したおもちゃの名前は、「ハシツミー」。遊びながら箸の使い方を学べるおもちゃです。
堀越さんは、いずれ小浜市公認のゲームにしたいと考えていて、競技大会を開くなど、ハシツミーを広めていきたいと意気込んでいます。