エクボ通信｜福井テレビ

高浜町山中にある五色山公園。ここで今、収穫の時期を迎えているのが「レモン」です。ここのレモンは、内浦地区の特産化を目指して「うちうらレモン」と名付けられ、9年前から地元の有志たちの手によって栽培されています。

その中心となっているのが、うちうらレモン生産組合長の内藤達雄さんです。内藤さんは役場と協力して、公園内の使われていなかった土地や駐車場だった場所に土を入れ整地し、一から畑を作り上げました。レモン栽培には水はけがよく、冷えすぎない土地が適していると言われ、内浦の土地は山々に北風がさえぎられ、雪も少ないことから栽培に適しているのだとか。

そんな内藤さんたちによって、毎年少しずつ植えられたレモンの木は、今では300本を超え、今年は約3トンの収穫が見込まれています。収穫されたレモンは、地元の直売所や市場で販売。飲食店などにも卸され、地元のシーフードマーケット「UMIKARA」の食堂メニューにも使われています。

「うちうらレモン」の収穫が始まった12月。収穫作業を行っている中に、地元の児童や園児たちの姿もありました。実は内藤さんは「収穫体験を通じて、内浦地区にもっと愛着をもってもらいたい」との思いを込めて、時々、子どもたちを招待し、一緒に収穫に取り組んでいます。内藤さんや地元住民たちによる収穫作業は、12月末まで続けられます。