番組情報
- くまカフェ
- 2020年06月07日(日)放送
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越前町の熊谷地区は山々に囲まれた集落です。ここに地区の活性化を目指し、古民家を改修した「くまカフェ」がオープンしました。
運営するのは、熊谷を含む、西三区自治協議会です。※西三区(熊谷地区、増谷地区、古屋地区)
明治時代に建てられた家を、元々の作りを大きく変えずに改修してできた店内は、お年寄りには懐かしく、若者には新鮮なたたずまい。西三区自治協議会の代表の水野方勇さんによると、この雰囲気を楽しもうと、県外からも多くの人が訪れ、「昔、こんなところに住んでいた」と思い出にふける方も多いそう。
このカフェを運営するきっかけになったのは、地区の人口減少に悩んだことでした。水野さんの子どもの頃は、西三区に300名が住んでいたが、現在は100数名が住むだけになったそう。
そこで目を付けたのが古民家で、時々京都の大学生の研究のための合宿所として使われていて、若者の出入りがありました。学生たちは、活動の記録を各地区に報告するようになると、地区の方々と交流が生まれたそう。そこで、同じようにこの場所に人が集まることで、地区の発信ができたらと考えました。
多くの人に足を運んでもらえるように、カフェで提供するメニューにもこだわりました。地元でとれる卵を使った「たまごかけご飯」は人気メニュー。使う卵は「みのるの卵」というとてもコクのある卵を使います。食べ方にもこだわりがあり、先にご飯と白身を混ぜて、その上から黄身だけを乗せ、その後昆布だしを数滴かけて混ぜて食べます。
癒しの空間とおいしいごはん。水野さんはこれらをきっかけに地区の魅力を感じてもらい、移住につなげていきたいと考えています。