番組情報
- しとぎロール
- 2020年10月25日(日)放送
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敦賀市白木にあるキッチンカーを使った店舗「Calme(カルム)」で今、人気を集めているメニューがあります。「クレープに似ているけど、クレープじゃない」、そんな新しい食べ物です。
このメニューを考案し、販売しているのが地元の坂本悦子さんと橋本ふじ子さん、畠ひとみさんです。
元々、家業で民宿を営んでいた坂本さん達3人。勤め先の定年退職や子育てを終え、「これから何しようか」と考えてたところ、ちょうど敦賀半島の周遊道路が開通するのをきっかけに、白木の良さをアピールしようと、お店を開くことにしました。
店を始めるにあたり、「白木をPRする看板メニューを用意したい」と考えた坂本さん達。地元の風習で馴染みのあった「しとぎ」を取り入れることにしました。
「しとぎ」とは、米粉を丸く固めたお餅のようなもの。
かつて白木には、病気の回復を願って神社にお百度参りをする風習があり、その時に神社に奉納していたのが「しとぎ」でした。
お百度参りをひとりでするには時間がかかります。白木では地元の子どもたちを集め、代わりにお参りをしてもらうことで、早く願いがかなうようにしていました。子どもたちには残った「しとぎ」に砂糖と水を加え、薄く焼いたものをお礼として渡していました。そのため「しとぎ」は白木に生まれ育った住民にとって馴染みがあるものでした。
坂本さん達は、白木らしい「しとぎ」を使ったメニュー「しとぎロール」を完成させます。
クレープのように「しとぎ」を薄くのばし、様々な具材をトッピング。巻いて食べやすくしました。中の具材を変えることで、ランチメニューにも、スイーツにもなり、現在は、5種類のしとぎロールを楽しむことができます。
イベントなどに呼ばれるようになったため、「“しとぎ”を知ってもらい、“白木”を知ってもらいたい」と新たに移動販売車も導入しました。
坂本さん達は、「多くの方に白木に来てもらい、しとぎロールを食べながら、のんびり過ごしてもらいたい」と話します。
Calme(カルム)
住所 | 敦賀市白木1-435-1
連絡先 | 0770-36-4512
営業日 | 日・月・水・金
営業時間 | 10:00 – 15:00