番組情報
- みなかえのデザート
- 2020年02月16日(日)放送
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敦賀市石ヶ町に、地域に根ざした「町のお豆腐屋さん」として長く愛されてきた豆腐店があります。「吉田由兵衛商店」(よしだよしべえしょうてん)です。昔は、ラッパを鳴らし、荷車を引いて豆腐を販売するなどしていて、現在では、敦賀市内のスーパーなどに豆腐や油揚げ、豆乳などを卸販売しています。
吉田由兵衛商店では、豆腐のもととなる豆乳を使ったデザートを開発し、「みなかえ」という商品名で販売しています。
代表を務める吉田進一さんによると、「みなかえ」には
みんなのまいにち
なかからげんき
かぞくもワタシも
えがおになるね
という意味があります。吉田さんは、一体どのような思いで「みなかえ」を作ったのでしょうか?
健康的な飲み物として、近年、人気を集めている豆乳ですが、好き嫌いが分かれるというのが正直なところ。そこで、吉田さんは、少し甘味を加えデザート風にすることで、もっと多くの人が豆乳を食する機会を増やせるのではないかと考えました。
また、近年、栄養価が注目されている大豆からできる豆乳を、毎日、食してもらうことでお客に体の中から元気になって幸せな毎日を送ってもらいたいという思いも豆乳デザート「みなかえ」の開発のきっかけだといいます。
実際に、食べてみるとプルルンとした食感で、優しい甘さの中にしっかりと豆乳を感じることができ、豆乳が苦手な人でも抵抗なく味わえる味付けになっています。
豆乳に甘さを加えることで食べやすくした、豆乳デザート「みなかえ」。しかし、考案に至るまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。
吉田由兵衛商店では、スーパーで豆腐の販売をしていますが、時代の波と共に縮小。このままではダメだということで、試行錯誤を繰り返しながらインターネット販売に踏み切りました。インターネット販売が少しずつ形になってきてからは、その感謝を込め定期購入の顧客限定で、豆乳デザート「みなかえ」をプレゼントするサービスも行っています。
町の豆腐屋として営んできた吉田さん。これからは全国に目を向け、活動を続けることが、地域の為になるとの思いから、新しい「町のお豆腐屋さん」として、大豆由来の新商品の開発を続けています。