番組情報
- シェアオフィス
- 2020年06月28日(日)放送
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若狭町の熊川宿は、かつて若狭と京都を結ぶ鯖街道の重要な宿場町でした。多くの人が行き交い、活気があふれていたと言われています。その一角にたたずむ古い町屋、かつて「菱屋」の屋号で栄えた大きな問屋です。この「菱屋」を改装し、地方ではあまり馴染みのない、シェアオフィスを始めたのは、時岡壮太さんです。
おおい町出身の時岡さんは、東京で仕事をしていましたが、以前から若狭地地方で町の活性化につながる仕事をしたいと考えていました。そんな時、若狭町役場の人と知り合い、熊川宿で活動することになったそうです。
時岡さんは当初、宿泊施設をと考えていましたが、まずは都市部から来た人たちのアイディアを取り込むことからと考え、その人たちの拠点となるシェアオフィスをスタートすることにしました。
若狭地方の中でも熊川宿を拠点に選んだのには理由があります。熊川宿は昔から若狭地方の玄関口だったため、見知らぬ人を受け入れる土壌があり、そんな風通しの良さは新しいチャレンジを始める人にとっても良い場所だと考えたからです。
改装は、昔の面影を感じられるようにと工夫。現在、シェアオフィスには山岳ガイド会社や、デザイン会社、カフェ等、4つの利用者が入居していますが、皆、熊川宿での過ごしやすさを感じているようです。
そして次の一手として時岡さんが始めたのは、観光客の拠点となる宿泊施設。ここを拠点に若狭地方を観光したり、自然体験をしてもらいたい。ここを拠点にもっと地域を盛り上げていきたいと時岡さんは意気込んでいます。