トンカンテラス｜福井テレビ

福井市には誰もが自由にアイデアを形にできる場所があります。それが、ものづくり工房「トンカンテラス」。ここにはノコギリやミシンなど基本的なものづくりの道具はもちろん、3Dプリンターやレーザーカッターなど一般では使う機会のないような道具もそろい、思い思いのものづくりを楽しめます。

この場所を作ったのは黒田悠生さん。黒田さんがここをはじめたのは父親が障がいを持ったことがきっかけでした。家から出られず、人と交流する機会を失っていた父親の姿を見た黒田さんは、実家を様々な人が集まれる拠点にすることを思いつき、自身も大好きなものづくりを通じて人々が交流する場所をつくろうと考えたのです。

黒田さんはトンカンテラスに集まる人たちが、ものづくりや交流をきっかけにクリエイティブ力を養い、自分たちの身の回りを楽しくできる人たちが増えることを期待しています。また黒田さんは、学校やイベントでのワークショップの開催や、地域課題解決に向けた取り組みにも挑戦。

様々な道具がそろうトンカンテラスのものづくり力を生かし、福井県の海岸に流れ着く海洋プラスチックを使った商品開発にも取り組んでいます。作っている商品はキーホルダーやコースターなど様々。黒田さんは「この商品開発を通じて、誰でも自分の手でゴミを新たな価値のあるものに作り変えられることを伝え、地域や個人で発生するプラスチックゴミを減らすことに繋がれば」と期待を寄せています。