バーガーから考える|福井テレビ

番組情報

エ・ク・ボ通信

バーガーから考える
2021年04月25日(日)放送

 おおい町名田庄で、人の交流が生まれる里山を作ろうと活動している人がいます。自然と人の暮らしのバランスを保つには、多くの人が問題を知る必要があると考え、そのきっかけになればと提供するのは、ハンバーガーです。

ハンバーガーから考える環境問題とは。
今回は、環境づくり進めるその想いを紹介します。

 

 

野鹿の滝の程近くにある、おおい町名田庄納田終の老左近。

十数年前に住む人がいなくなった無住集落です。

 

 

 

 

 

この場所で、「鹿と森と人の暮らしがバランスよく成り立つ環境づくり」をしようと活動しているのが、

森林楽校・森んこの代表、萩原茂男さんです。

 

 

 

 

 

近年、鹿の頭数が急激に増えています。

そのため、食べ物を探して里へ降りて来るようになり、農作物を食べたり、木の幹を食べて枯らしたり、大きな被害が出るようになりました。

そこで被害の軽減のために行われているのが、鹿の駆除。

おおい町だけでも、年間で約1,000頭が焼却処分されています。

 

そんな状況を知った萩原さんは、「自然と人の暮らしのバランスが崩れているのではないか」と危惧します。

この問題を解決するためには、ひとりの力で変えられるものではなく、多くの人の力が必要となります。

そのため、多くの人に問題について関心を持ってもらおうと考えました。

 

 

 

理屈だけでは境問題を難しく考えてしまい、敬遠されていまいます。

そこで萩原さんは、簡単に環境問題に関わってもらおうと、駆除された鹿肉を“ジビエ料理”として食べられるようにしました。

「何の肉かな」と食べる人が考えることから話を展開していけば、この問題を知るきっかけになると考えたのです。

 

 

そしてできたメニューが「野鹿バーガー」。

食べた人からは「意外に肉が柔らかかった。」「臭みがない。」など、脂の少ないあっさりとした肉質に驚きの声が上がると言います。

 

 

 

 

「おいしい物を食べれば、皆幸せになる。こういう問題も堅苦しく考えずに、感覚で気軽に考えてもらいたい。」と話す萩原さん。

今後も様々な切り口で、自然との調和を目指します。

 

 

■よざえもんカフェ

住所   | おおい町名田庄納田終57-4

連絡先  | 0770-59-1135

営業日  | 日・月・水 ※完全要予制

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