番組情報
- フードペーパー
- 2020年09月27日(日)放送
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越前和紙の老舗、五十嵐製紙。伝統工芸士として和紙を漉く五十嵐匡美さんが、和紙の新しい可能性を模索して、今年漉き始めたのが「フードペーパー」です。
フードペーパーは、ニンジン、タマネギ、ミカンなど、様々な食材を原料とした和紙。使う材料によって風合いが変わるのが特徴です。
和紙の材料のひとつ「楮(こうぞ)」は、年々、生産量が減っています。フードペーパーは、楮の代わりに野菜を使うため、「減らした分の楮を翌年以降にまわすことができる」といいます。
さらに、フードペーパーは、本来フードロスとして捨てられるはずだった野菜や果物を使用しています。材料を集め始めた時、フードロスの多さに驚いたという匡美さん。もったいないと、様々な捨てられるものを使おうと考えました。
フードペーパーの出発点は、匡美さんの次男優翔(ゆうと)さんの自由研究でした。小学4年生から毎年重ねてきた研究をもとに製品化にこぎつけたのです。
製品化に向けて匡美さんと共に開発にあたった人が、鯖江市のデザイン事務所「TSUGI(ツギ)」の代表を務める新山さんです。新山さんは、「素材の肌触りが良く、見た目でも楽しめる。また環境にも良い商品でもあるため、世の中のスタンダードになれば」と期待を寄せています。
メッセージカードやノートの他、小物入れなど、オリジナル商品が次々と開発され、さらなる広がりをみせています。今後は、「ワインの製造過程で廃棄される、ぶどうの搾りカスで、ワインのラベルを作るなど、いろんなコラボが出来ると面白い」と考えている匡美さん、その可能性に胸を膨らませながら、「フードペーパーを通して、社会問題となっているフードロスを考えてもらえるきっかけになれば」と話します。
■フードペーパーについて
WEB | https://foodpaper.jp/
■販売店舗
SAVA!STORE
住所 | 鯖江市河和田町19-8
営業時間 | 平日 12:00~18:00
土日祝 11:00~18:00
定休日 | 火・水
■紹介した企業
(株)五十嵐製紙
住所 | 越前市岩本町12-14
連絡先 | 0778-43-0267
WEB | http://wagamiya.com/
(販売店)TSUGI
住所 | 鯖江市河和田町19-8
連絡先 | 0778-65-0048
WEB | https://tsugilab.com/