番組情報
- 五湖のCa(かあ)ちゃん
- 2021年02月21日(日)放送
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若狭町熊川宿。古い町並みが続くその一角に、本来ならば、廃棄されてしまうウナギの骨を使い、おいしい土産品のせんべい「五湖のCa(かあ)ちゃん」を作っている人がいます。作っているのは、ウナギ料理を扱う「伍助(ごすけ)」の店主、増井三智子(ますいみちこ)さんです。
「伍助」では、提供する度に、ウナギの骨が廃棄物として出ていました。「旨味が詰まっているウナギの骨を、このまま捨ててしまうのはもったいない」と、増井さんは、「骨せんべい」を作ることを思いつきました。
通常、油で揚げて作る骨せんべいですが、炙るとウナギの骨からたくさんの脂が出てくることを知っていた増井さんは、「油を使わなくても作れそう」と、油で揚げずに焼き上げて作ることにしました。
増井さんは、焼き上げる温度や時間を変え、何度も試作を繰り返し、いろんな人に試食してもらいました。しかし、「生臭い」とあまり評判が良くありません。
何度もくじけそうになりながらも、増井さんは、ウナギの骨を水にさらしたり、お湯をかけたりと更なる工夫を凝らし、「油を使わない骨せんべい」にチャレンジし続けました。試行錯誤の末、ついに完成した「油を使わない骨せんべい」。三方五湖でウナギが獲れること、カルシウム(Ca)がたっぷり含まれることに因み、増井さんは、「五湖のCa(かあ)ちゃん」と名付けました。
パリパリとした食感はありながら、油で揚げていないのでヘルシーでさらっとした仕上がりの「五湖のCaちゃん」。三方五湖に因んで、「塩」「カレー」「しそ」「のり」「とうがらし」の5種類の味付けで売り出すことにしました。
増井さんは、「カルシウムをたっぷり含み、おつまみにもおやつにもなるので、大人から子どもまで、いろんな人に食べてもらいたい」と話しています。