休耕地をヤギ牧場に|福井テレビ

番組情報

エ・ク・ボ通信

休耕地をヤギ牧場に
2020年08月23日(日)放送

 

  福井市の海沿いに西畑という小さな集落があります。休耕地が広がり、問題となっていましたが、ヤギを活用し問題解決につなげようとしている人がいます。農家民宿を営んでいる藤井省三さんです。

 

 

 

 

 その名も、オーベルジュ フジイフェルミエ。代々農業を営んできた藤井さんは、4年前に実家の土地建物を活用して農家民宿を始めました。

 

 

 

 

 両親が相次いで亡くなり、家の管理をすることになった藤井さん。実家を有効活用できないかと思案していたところ、友人が持ってきた新聞の切り抜きを見て、農家民宿の存在を知りました。農家民宿の可能性について書かれた記事をみて、「自分も始めたら(記事のように地域が変わる)きっかけになるかな」と農家民宿を始めました。

 

 

 

 民宿では様々な農業体験ができるほか、藤井さんお手製の地産の食材を使った料理がふるまわれます。

 

 

 

 

 

 

 

 しかし、ここで問題となったのが集落の周辺に広がる、広大な休耕地でした。夏には高さ2mを超える雑草が生い茂り、景観が悪くなる他、イノシシが棲み着くなどの問題が起こったのです。

 

 

 草刈りしようにも、真夏は大変な作業です。この状況を打開するために始めたのが、休耕地でのヤギの放牧でした。

 2年前に福井県畜産試験場から譲り受け、休耕地に放したところ、ヤギたちはみるみる雑草を食べ、一面がきれいになりました。また、民宿に泊まってくれる子どもや近所の子ども達にも喜んでもらえて、地域のマスコットのような存在となっています。また今年、クラウドファンディングで立派なヤギ小屋を整備しました。

 

 

 

集落に少しずつ活気が戻ってきていることを実感する藤井さんには、次の展望があります。

 

 

 

 「ヤギの他に羊を飼い、ラム肉を生産し、村のレストランやカフェでジンギスカン料理などとして提供していきたい」と話します。

 また、牧場やカフェで新たな雇用を生み出すことで、若者がそこで働き、さらに若者が村に移住し、家族や子供を育ててくれたら、限界集落の問題も解決していくのではないかと、藤井さんは考えています。

 

 

 

農家民宿オーベルジュ フジイフェルミエ

住所   | 福井市西畑町2-17

連絡先  | 090-2123-3851

営業時間 | チェックイン 16:00

       チェックアウト10:00

定休日  | 不定休

※ご予約は携帯電話まで

 

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