伝統の縁起物「小判菓子」｜福井テレビ

小浜市に小判の形をした縁起物のお菓子があります。その名も「小判菓子」。節分の時、神棚に豆と一緒にお供えしてから家族みんなで食べる風習があります。お金に困らないように、無病息災・家内安全と同時に、幸せがやってくるようにと願い、小判型のお菓子になったそうです。

この小判菓子を作り続けているのが小浜市駅前町にある古谷製菓舗の古谷利直さんです。先代の父に作り方を教わったという古谷さん。節分に向け、12月から製造を始めます。

小判菓子は、卵やバターなどは使わず、小麦粉と砂糖・水だけで作られています。昔ながらのシンプルな味で、子どもから高齢者まで幅広く食べられています。

古谷さんは「食べたみなさんが笑顔になってほしい」という思いを込めて、一枚一枚手作りしています。「家族みんなで食べて笑顔になれば、その笑顔が”福”を呼ぶのではないか」と考えている古谷さん。

年々作る人は少なくなっていますが、シンプルな味をいつまでも続けられるように、そして笑顔で”福”になれることを祈って作り続けます。