番組情報
- 勝原の花桃
- 2021年05月09日(日)放送
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春の花に代表されるサクラ。
それとほぼ同じ時期に最盛期を迎えるのは、ハナモモです。
ハナモモは、花を観賞するために改良されたモモの花。
あでやかなピンクや白の花が彩ります。
古くから親しまれ、桃の節句、ひな祭りの花としてもよく知られています。
奥越の山間部に、約150本ものハナモモが咲く名所があります。
大野市西勝原の勝原花桃公園です。
地元の人たちが、約40年にわたり公園の整備や花々の手入れをしてきました。
現在、公園整備の中心となっているは、近くに住む林沙代子さん。
あわら市出身で、約50年前に結婚を機に西勝原に移り住みました。
集落を囲む山々の美しさにほれ込み、
「自分の生きる場所はここだと思った」と言います。
最初にハナモモを植え始めたのは、近くに住む林しのぶさん。
約40年前に「ここをハナモモの里にする」と
元は殺風景だった線路脇に植え始めました。
その様子を見ていた林沙代子さん。
最初はハナモモに興味がなかったそう。
しかし、年齢を重ねるに連れ、
「町へ出て遊ぶよりも、家の近くで花を植えて遊ぶ方がいい」と、
13年前から公園の手入れを手伝い、徐々にハナモモの数を増やしてきました。
仕事の合間、毎日わずかな時間でも作業を続けてきた林沙代子さん。
5年程かけてススキなどで覆われていた地面を掘り起こして整地し、
「1年中花が咲いていた方が楽しい」とチューリップやアネモネ、
シバザクラなど、様々な花を植えていきました。
「自分の楽しみで続けてきた」と話す林沙代子さんですが、
県や市もハナモモを植えるイベントをしたり、カメラマンや花屋が種や球根をくれたりと、
多くの人の想いが集まって、色鮮やかに染まる公園になりました。
「高齢者も若者も、みんなが楽しめる場所になったらいい」と話す
林沙代子さん。
今後も公園に花を植え続けます。
■勝原花桃公園(五箇公民館)
住所 | 大野市西勝原13-1-5
問合先 | 0779-65-6805
※ハナモモの見頃は4月中旬から下旬
※周辺に駐車場はありません。
道路沿いは駐車禁止です。