師弟で受け継ぐおぼろ昆布の技|福井テレビ

番組情報

エ・ク・ボ通信

師弟で受け継ぐおぼろ昆布の技
2023年06月04日(日)放送

 

昆布の表面を専用の包丁で薄く削る「手すきおぼろ昆布」。

熟練した職人の手から生み出される、敦賀市の名産品です。

 

 

この手すきの技を継承しようと奮闘する男性がいます。

敦賀市木崎に住む河瀬滉平さん(33)です。

約10年間、鉄工所に勤めていましたが「一人でやれる仕事をしたい」という気持ちが強くなり、手すきおぼろ昆布職人の道を選びました。

 

 

 

 

 

きっかけは家の隣に「現代の名工」に認定されている昆布職人・別所昭男さん(80)の作業場があったことでした。

別所さんは、「極(きわみ)」や「竹紙(ちくし)昆布」といった特別な昆布を加工していますが、その技を引き継ぐ人はいませんでした。

 

 

 

「これも何かの縁かと思い、別所さんにお願いして弟子入りさせてもらった」と河瀬さん。

 

 

 

 

「一人前になるのに10年はかかる」といわれる手すきおぼろ昆布の世界。

しかし、別所さんは「私の年齢のこともあるし3年で一人前にしたい」と厳しく教えています。

 

 

 

 

 

昆布をすく姿勢、使う包丁の手入れなどに苦戦しながらも、河瀬さんは日々技を磨いています。

 

 

 

 

その姿に別所さんは「一つのことを伝えると三つぐらい理解してくれるから成長が早い。100%期待している」と喜びをにじませます。

 

弟子入りして1年半。

河瀬さんは、自身がすいた昆布を商品として提供するまでに成長しています。

 

 

 

 

今後目指すのは、この業界に別所さん一人しかいない「現代の名工」の取得。

そのためにも「極」や「竹紙昆布」の技を身に付けることを目標としています。

 

 

 

また、別所さんから受け継ぐものは技術だけではありません。

「別所さんはいろんな地方に行って敦賀のおぼろ昆布を発信してきた。僕も後継者として敦賀の名産・手すきおぼろ昆布を広めたい」と語ります。

 

 

手すきおぼろ昆布の販売場所

敦賀昆布株式会社

住所:福井県敦賀市本町1丁目21-2

営業時間 9:00~17:00(水曜定休)

 

 

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