番組情報
- 後瀬山城跡の価値を知って!
- 2020年03月15日(日)放送
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小浜市小浜竜田(おばまたつた)にある「本境寺(ほんきょうじ)」。
山主(さんす)の谷川日康さんは、「城を築く上で、この地域が重要だったこと、その歴史背景を知ってもらいたい」と思い、多くの人に後瀬山城のことを知ってもらうための活動を行っています。後瀬山城は、1522年(大永2年)に若狭国の守護大名、武田元光によって築城されました。以来、江戸時代に小浜城が出来るまで、若狭国を治める拠点となりました。武田氏によって築かれた後瀬山城も、後の戦乱によって、今は石垣を残すだけとなっています。苔に覆われ風化した石垣が語る歴史の記憶。
もともと後瀬山には、近所の山という認識しか持っていなかった谷川さん。その山に登ってみたところ、遺構があり、歴史を調べるにつれ、その魅力にどんどん引き込まれていったと言います。
本境寺にも、若狭守護職の武田信豊に馬を献上し境内地を安堵された縁から、ますます後瀬山城に魅力を感じた谷川さんは、「もっと多くの人に後瀬山城のことを伝えたい」と様々な活動をしています。
谷川さんは、後瀬山城のことを知ってもらうための講演会を開いたり、実際に山に登り探索会などを開催しはじめました。地元の人が、地元の史跡を知り歴史を知ることで、小浜のことを誇りに思ってもらえると考えています。
ふるさとの歴史を知り、当時の文化を知る。そして、その財産を守る。その思いを胸に、谷川さんは、ガイドを養成する講座を開き、みんなで小浜の魅力を、もっと多くの人に知らせていきたいと話しています。