最高の乾燥しいたけ|福井テレビ

番組情報

エ・ク・ボ通信

最高の乾燥しいたけ
2020年11月22日(日)放送

   おおい町にある、長井しいたけ組合。おおい町の特産品のひとつ「しいたけ」を作っています。代表を務めるのは、藤田佳久さん。「長井しいたけ組合」は、約30年前に藤田さんの母親が地元の主婦を集めてスタートさせました。

 しかし、年々しいたけ農家が減少し、衰退している状況に「危機感を覚えた」という藤田さん。母親の跡を継ぎ、しいたけ栽培の世界に飛び込みました。

 

 

 

 しいたけを栽培している藤田さんですが、実は、しいたけの独特の臭みとぬめりが苦手だったといいます。事業を引き継ぐにあたり、多くの人に食べてもらえる「万人受けするしいたけ」を開発しようと心に決めました。

 研究により、「しいたけに含まれる水分量を減せば、ぬめりや匂いが減る」ことがわかったという藤田さん。しかし単純に水分を減らすと育たず枯れてしまうため、培養方法を試行錯誤し、ついに水分量をバランス良く保つ方法を見つけました。

 

 

 藤田さんが作る高品質のしいたけは、やがて、東京や京都の有名ホテル、料亭などで使われるようになりました。

 販路を確保し、順調に生産を続ける藤田さんですが、今年に入り、新型コロナウィルスの感染拡大が行く手を阻みます。消費量が減り、出荷量が落ち込んでしまいました。「良い商品なのに、このまま置いておいても腐らせるだけ」と考えた藤田さんは、しいたけを長持ちさせようと乾燥しいたけを作ることにしました。

 

 

 

 通常、キズモノなどのランクの低い物を使って作られる乾燥しいたけですが、長井しいたけ組合では、S級やA級ランクのしいたけを使って乾燥しいたけをつくることにしました。そんな「最高の乾燥しいたけ」は、一般的なものと比べ、「戻した時に出汁が濃厚」と評判を呼びました。

 現在、藤田さんは地産地消にも取り組み始めています。それは、おいしいものを福井県の人に食べてもらいたいからです。

 

 

 

 藤田さんの究極の目標は、「長井しいたけ組合で作ったものが福井県内で全部消費される」こと。「おいしいしいたけを食べるためには福井県に来ないと食べられない」最高のしいたけを、観光誘客にもつなげていきたいと考えています。

 

 

 

 

 

 

長井しいたけ組合

住所   | おおい町長井7-5

連絡先  | 0770-59-2131

WEB  | https://nagai-kinoko.jp/

(販売店)

ハニー、クスリのアオキ、ハーツ、

バロー、ママーストアー、サニーマートなど

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