番組情報
- 福井梅の天日干し
- 2020年08月16日(日)放送
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かつて、西田梅と呼ばれていた、その歴史は古く、江戸時代の天保年間には既に栽培されていたと言い伝えられています。
福井梅には、「紅映(べにさし)」「剣先(けんさき)」など複数の品種があり、梅干しには、種が小さくて果肉が厚い、「紅映」が使われます。
梅の天日干しは、6月に収穫した青梅を約1か月間塩に漬けたものを、均等にせいろに並べます。暑い日、天気のいい日が続く時期に行うのが一番適していると言われ、土用からお盆にかけて作業のピークを迎えるため、「土用干し」ともいわれます。
干す前は、みずみずしい果実だった梅の実は、夏の日差しを浴び続けると、ほんのり赤みを帯びてきます。きれいに干された梅は「白干し梅」と呼ばれ、その後、しそや蜂蜜の調味液に漬け込み製品になります。
天日干しでは、梅を干し過ぎないように、梅の状態をよく観察し、梅同士がくっついたり傷がついたりしないよう、一粒一粒丁寧に作業が行われます。晴れた日には作業場のハウス内の温度は45℃を超えます。汗だくになりながらの作業は10月末まで続きます。
天日干しは、梅自体の殺菌の他、種離れを良くして食べやすくしたり、うまみ成分のアミノ酸を凝縮させたり、風味豊かにする効果もあります。
天日干しを担当するJA福井県梅の里会館の奥井大地さんは「天気のいい日が続き作業も順調。品質の良い梅ができてきているので、できあがったら皆さんに食べていただきたい。」と話します。
JA福井県 梅の里会館
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営業時間 | 8:30-17:00
定休日 | 年末年始