番組情報
- 福井産オリーブ
- 2021年10月17日(日)放送
-
砂丘地帯の三里浜で新たな特産品をつくる動きがあります。その特産品とは、オリーブ。活動するのは、福井市棗地区の三里浜オリーブ生産組合です。
オリーブ栽培のきっかけは、地区が抱える課題を解決しようとしたことが始まりでした。防砂用の松が、松くい虫等の影響で枯れていたため、松に代わるものとして、常緑樹であるオリーブを植えることになったのです。
また、地区に増えた休耕地が景観を悪くしているため、畑で栽培すればその課題も解決できると考えたのです。
オリーブは、通常、植えてから収穫できるまで8年ほど掛かります。しかし4年目の去年、実が多く成ったことから、試験的に収穫を行いました。
生産組合の代表、村嶋哲郎さんは、「塩漬けやオリーブ油に加工してみたら、高品質なものができた」と結果に満足の様子。特にオリーブ油は、成分分析の結果、エクストラバージンオイルの国際基準を満たし、自信にもなりました。
試験植樹をした年は500本だったオリーブも、5年目の今年、2000本に迫ろうとしています。収穫量が増えてくれば、商品生産量も増やし、加工の幅も広げられると期待も膨らみます。
将来的に観光農園を目指していて、オリーブでの地域を活性化させたい考えです。
村嶋さんは、「明るく、楽しい農園にして、将来まで継続できるようにしていきたい。」と意気込んでいます。