若手バーテンダーの挑戦｜福井テレビ

敦賀市にある「Café&DiningBarきらく」は、30年以上続く老舗のバーです。

店内は落ち着いた色合いで、吹き抜けの壁の棚に、ずらりとボトルが並ぶスタイリッシュな雰囲気です。

このバーでバーテンダーとして腕を奮うのは、川島晨（かわしま じん）さん。24歳です。

川島さんは、父が始めた「Café&DiningBarきらく」で、幼い頃からバーテンダーとして働く父親の姿を見ていました。「父のようなバーテンダーになる」と

バーテンダーへの道を歩み始めたことは、自然な成り行きでした。

18歳からバーで働き始め、同時に、本などでカクテルの勉強を始めた川島さんは、20歳でバーテンダーの資格を取得しました。

日々、カウンターに立ち、客を前に技を磨く川島さんは、22歳で参加したバーテンダーの大会で、オリジナルカクテル部門で1位。技や所作の評価を加えた総合部門では、2位に輝いています。

確かな技術を身に着けた川島さんですが、バーテンダーの仕事は「お酒を提供することだけではない」といいます。

バーテンダーの仕事は“人を理解すること”。

バーに来る人は、お酒を目的にする人だけではありません。会話を楽しみたい人など、いろんな人が来ます。接客や会話を通して、客の好みや気分などを読み取り、その人にとって居心地のいい場所を作り出すことがバーテンダーの役割なのだといいます。

川島さんは、長年続く「Café&DiningBarきらく」の歴史を守っていきたいと考えています。

「きらく」は、様々なオリジナルカクテルで敦賀の人たちを楽しませてきた場所でした。

川島さんは、「店に続くオリジナルカクテルを大切にしながらも、新しいカクテルを創作し、敦賀や全国の人たちに楽しんでもらえる場所にしていきたい」、その想いを胸に、今日もカウンターに立ちます。

「20歳を迎える人が初めてお酒を飲む場所、そんな“特別な”店にしたい」と川島さんは意気込みます。