若狭かき|福井テレビ

番組情報

エ・ク・ボ通信

若狭かき
2020年01月26日(日)放送

若狭を代表する河川「北川」「南川」が注ぐ小浜湾。その中において、内外海半島に沿うように、若狭を代表する冬の味覚を育む筏(いかだ)が浮かんでいます。

 

「若狭かき」です。

 

 

現在、小浜湾に面する甲ケ崎、仏谷の海域では、15軒の生産者が若狭かきを養殖しています。
小浜湾で、牡蛎(カキ)の養殖がはじまったは、昭和5年。90年前のことです。稚貝を付着させたホタテ貝を数珠つなぎにして海の中に吊るして育て、ちょうど今の時期に水揚げします。

 

 

生産者の一人、小浜市阿納尻の藤田弘文さんは、
「養殖といっても、海に漬けているだけで特に何もしていない。小浜の海が牡蛎を育ててくれている。」
のだといいます。

また、藤田さんは、小浜湾は牡蛎を養殖する上で好条件がそろっているとも言います。

 

その一つが、波が静かな海であること。牡蛎は海中のプランクトンを食べて育ちますが、養殖筏が波で揺らされることが少なく、牡蛎が安心してエサを食べることができるのだそうです。

 

二つ目は、小浜湾に北川と南川が注いでいること。腐葉土などが山から流れ込み、山のミネラルが豊富でエサのプランクトンが育ちやすいのです。

 

そして三つ目は、夏と冬の水温差。夏の暖かな海が貝を大きくし、冬の冷たい海が身を太らせるのです。

若狭かきは、ほとんどが殻付きで出荷されるため、水揚げした牡蛎の貝は、きれいに洗浄し選別していきます。

 

 

小さな頃から牡蛎の養殖に携わってきた藤田さんは、仕事の合間に牡蛎を焼いて食べていたそうです。
「何もつけずに食べる焼き牡蛎は、海の味が口の中に広がるので、一番おすすめの食べ方」と教えてくれました。

 

全国各地で養殖されている牡蛎ですが、育った環境によってその味は違います。

藤田さんは、多くの人に若狭かきを味わってほしいと話しています。

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