若狭の空と海とものづくり|福井テレビ

番組情報

エ・ク・ボ通信

若狭の空と海とものづくり
2020年02月23日(日)放送

古い町並みが残る若狭町熊川。

国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される熊川宿の一角に、古民家を改装した陶芸工房「若州窯(じゃくしゅうよう)」があります。

 

 

 

工房内には、シンプルなデザインの陶器の他、若狭塗や若狭めのう、若狭パールなど、若狭で作られた作品 ”若狭ものも並べられています。

どうして、陶芸の工房に他の作家の作品が並べられているのでしょうか。そこには、若州窯の主、飛永なをさんの思いが込められていました。

 

飛永さんは、以前から若狭各地の作家たちと交流があり、いつも、それぞれが持つ情報を交換し、切磋琢磨してきました。熊川に独立して「若州窯」を構えることになった際、窯を「”若狭もの”の情報発信基地としたい」と考え、交流のある作家たちの作品を置くようになったのです。

 

 

飛永さんや若狭の工芸作家たちは、情報交換だけではなく、一緒に作品を作ろうと、2017年にグループを結成しました。それが、「若狭の空と海とものづくり」です。グループ名には、作家たちが大好きで時には作品のアイデアのもとにしている若狭の「空」「海」、そしてそれぞれのものづくりについて、多くの人に知ってもらいたいという思いが込められています。

 

「若狭の空と海とものづくり」では、9人の作家が活動。アイデアを出し合い、コラボ商品も手がけました。そのひとつが、若狭めのうを組子細工で囲み、若狭パールをあしらったネックレス。また、組紐と若狭パールを組み合わせたネックレス、ガラスと組子細工のイヤリングなど、次々と商品が生み出されています。

 

 

これらの商品は、日本の魅力を海外に発信する「クールジャパン」の商品に選ばれ、2019年10月から半年間、フランス・パリにあるショールーム「Maison Wa」(メゾン・ワ)で展示販売されています。

 

 

 

ショールームからは、購入者の声が届き、外国人の好みや要望が知らされ、更なる商品開発に役立てられるということもありますが、何よりもパリに出展することでそれぞれのモチベーションも上がっているそうです。もちろん、こうしたマーケティングや販路開拓は、個人レベルではなかなかできない取り組みで、グループを結成した大きなメリットとなっています。

 

若狭ものをコラボさせ、幾通りもの化学反応を起こしている「若狭の海と空とものづくり」

飛永さんたちは、”若狭もの”のワークショップを開くなどして、更なる販路開拓や後継者育成につなげていきたいと話しています。

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