萬徳寺の不思議な花|福井テレビ

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エ・ク・ボ通信

萬徳寺の不思議な花
2020年03月22日(日)放送

 小浜市金屋にある萬徳寺は、江戸時代の初め、1677年に現在の場所に建てられた古いお寺です。

 名誉住職の田中寛孝さんによると、萬徳寺は、もともと、近くを流れる遠敷川のほとりにあり、度々水害に見舞われていたといいます。これではいけないと、小浜藩主となった酒井忠勝公が現在の地に寺を移すように指示し、以来、萬徳寺は、酒井家の祈願所として藩や領民の安寧を祈ってきました。

 萬徳寺といえば、有名なのが、国の名勝にも指定される山水庭園。寺が移されたのに合わせ、作庭されたと言われています。

 庭園の手前に広がる白砂は大海を表し、奥の築山に仏の世界「曼荼羅」が広がるように石が配置されています。

 

 

   
 庭園の中心となるのが、大日如来を表す本尊石。その周りに如来を表す4つの石を配置し、さらにその周りに菩薩などの仏が座す蓮を表す石が置かれ、仏たちが大日如来の教えを聞いている様子が表現されています。

 

 

 

 庭園に植えられるツツジやサツキ、サザンカなどの樹木は、曼荼羅の世界を美しく彩っているのだといいます。
 そして今、花を咲かせているのが…、不思議な花。一本の幹から赤や、白、ピンク、紅白の絞り模様など、いろんな色を花を咲かせるツバキで、「五色ツバキ」と呼ばれています。

 

   
 五色ツバキは、作庭当初に植えられたものだといいますが、もともといろんな色の花を咲かせていたのか、誰かが接ぎ木してこうなったのか、それとも寄せ植えしたのかはわかっていません。

 

 

 

 

 名誉住職の田中さんは、庭園や美しい花を見て、仏の世界を感じてほしいと話しています。

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