番組情報
- 馬居寺
- 2021年02月28日(日)放送
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高浜町にある馬居寺(まごじ)。澄んだ空気にかすかに水の音が聞こえ、凛とした空間が広がります。馬居寺の創建は約1400年前。聖徳太子が開祖と伝えられています。
聖徳太子が近くの和田浜で休憩していたとき、突然、南の山から光明が射し、馬のいななきが聞こえたことから、聖徳太子は「ここが観音の霊地である」と、お堂や塔を建て、光明輝く山の馬の居る寺ということから「本光山馬居寺」と名付けられたといわれています。
本尊の観音様は、馬頭観世音菩薩坐像(ばとうかんぜおんぼさつざぞう)。慈悲深く、人間の煩悩をかみ砕き、すべての生き物を救済するといわれています。「馬居寺」は、若狭三十三ヶ所観音霊場として、また、北陸三十三ヶ所観音霊場としてもよく知られていて、観音様は、12年に一度、午年(うまどし)に御開帳されます。
住職の杉本龍心(すぎもとりゅうしん)さんは、「馬居寺には、他にも参詣する人びとを魅了するスポットがある」といいます。そのひとつが、山門の正面に敷かれた扇石。扇の形をした敷石は、「末広がりで縁起がいい」と、踏んでいく人が後を絶ちません。また、境内では、春は桜、夏は苔むす石段、秋は紅葉、冬は雪景色など、季節ごとに彩り豊かな風景が人びとの目を楽しませてくれます。
清らかな自然に包まれた馬居寺は心地よく、普段なら時間を忘れついつい長い居する人が後を絶たないそうですが、コロナ禍の今は、少し事情が違うようです。「世の中は、コロナ渦で大変な時期。住職としてできることは、本尊を通して願う事であり、願い事が成就し、人びとが健やかに心安らかに過ごして欲しい」と住職は話しています。
高野山真言宗 本光山 馬居寺
住所 | 高浜町馬居寺3-1
参拝時間 | 9:00~16:00
定休日 | 不定休
参拝料 | 無料