番組情報
- 黒髪伝説・竹炭そうめん
- 2020年10月11日(日)放送
-
坂井市丸岡町にある称念寺に、今も語り継がれる夫婦愛の伝説があります。
戦国時代に活躍した武将・明智光秀とその妻子が、およそ10年にわたり、称念寺の門前に住んでいたといわれています。その時の出来事が「黒髪伝説」として語り継がれています。
当時、明智光秀は、寺子屋を開きながら越前の戦国大名・朝倉氏に仕える機会をうかがっていました。称念寺の住職が、光秀に朝倉氏の家臣との連歌会(れんがかい)の機会を設けてくれました。しかし、光秀には「連歌会」を開催する十分な資金がありません。そこで、妻の熙子(ひろこ)は、「この機会を逃してならない」と、自慢の黒髪を売って、その資金を作ったといわれています。
この「黒髪伝説」をモチーフに考案された商品があります。その名も「黒髪伝説 竹炭そうめん」。坂井市坂井町にある「友吉製粉製麺」の三代目、友吉文明(ともよしふみあき)さんが考案しました。
称念寺に新しく建てられた土産物店の「煕光庵(きこうあん)」から、「観光客向けに新たな商品を作り、地域を盛り上げたい」と声を掛けられたことがきっかけでした。
煕光庵からの依頼に全力で応えようと、友吉さんが考えたのは、「妻・煕子の黒髪」をモチーフにした黒い麺です。着色に用いたのは、「国産の食用竹炭パウダー」。竹炭を使うことで、ミネラルが豊富になり、コシが強いそうめんを実現しました。
イメージ通りに完成させた友吉さん。「妻・煕子が夫・光秀を支えるために髪を売った、その夫婦愛の形が表現できた」と話します。地域と深く関わることで、その地域の歴史を知る。友吉さんは、その中で抱いた想いを、自身が作る「竹炭そうめん」に込めています。
黒髪伝説を知らなかったという友吉さんは、「話を聞き感動し、この話を広めたい」と思ったといいます。そして「竹炭そうめんを通して、伝説を知ってもらい、福井に観光客が増えるきっかけになれば」と話しています。
友吉製粉製麺住所 | 坂井市坂井町東荒井43-40
連絡先 | 0776-72-0058
WEB | https://tomoyoshi-no-men.com/
https://tomoyoshimen.official.ec/
※一筆啓上茶屋や道の駅みくに、東尋坊の一部の店舗でも購入できます